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うつ病への偏見を批難するのはちょっと違う

うつ病は甘えだとか、怠けだとか、他人を支配するツールだとかなんて言う人がいます。
以前よりはだいぶ減ったように思いますが…

ここで「うつ病は甘えなんかじゃない!れっきとした脳の病気なんだ!」と声高に叫ぶつもりはないです。(半ば諦めてるところはある)

甘えや怠けなどと思ってしまうのは、無理もないと思います。
目には見えない病気だし、同病者からも正しく理解されない。「あなたのうつ病は軽度も軽度」とか。

精神疾患のことなんて、まあ実際なってみないと分からないから。

僕もうつ病にかかるまで、ただの怠けや社会不適合者としか思ってなかったし。撤回してお詫び申し上げますなんですが…


…で、今回言いたいのは、

偏見を言う人に向かって「世間知らずのガキだ」などと批難するのはちょっと違う

ということです。


病に苦しむ人を傷つけるようなことを言う人を擁護する気はさらさらない。
けど、だからといって、それを悪口で言い返すのは違う。

言ってしまえば、汚い言葉で言い返すのは誹謗中傷と同じ。厨二病とか馬鹿とか潰すとか。

怒りたくもなるけど…そんなのもう地獄絵図でしかないじゃないですか。

あなたはちゃんと理解していましたか?


患者さんで、うつ病などの精神疾患を罹患する前から何の誤解や偏見もなく正しく理解していたっていったいどれくらいいるだろう。

自分はどうだったか、一度胸に手を当てて考えてみてください。
「私は最初からちゃんと理解していました!」というならそれでいいです。

ただ、当初誤った認識を持っていたなら

自分が精神疾患者になった途端に、過去の自分を全部棚に上げて、声を荒らげて間違った主張をする人を怒って責めるのは、なんか虫が良いというか…


僕も「あれだけメンタルヘルスが叫ばれてるこの時代に常識知らずだ」なんてブログに書いたことがあります。

その考えは100%変わったわけではないけれど、やっぱり自分は健常だった時は何も知らなかったわけで、うつ病になった途端に無知を「常識知らず」と批難するのは良くないことだったなあと思いました。反省しています。


まああれですね、間違った主張をする人も、反論する人も言い方じゃないかな…?

偏見から来る、精神疾患者への心ない言葉。
ただ、それを口汚く言い返すと、それはもうSNSの誹謗中傷合戦への加担です。



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