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メンタル百科事典【福祉編①】

ふと思いついて、メンタルヘルスに関する用語集を作ることにしました。

僕は就労移行支援施設に通っているんですが、「就労移行?何それ」「作業所じゃないの?」という人が大半だと思います。なので、このnoteを通じてちょっとでも知ってもらえたらなと思って書きました。なお、記述には一部主観が混じっています。

ではさっそく…の前に、まず☟のざっくり解説をご覧ください。それを基に用語の説明をしていきます。

就労支援施設(A型・B型・就労移行)ざっくり解説

精神・知的・発達・身体障害者や難病患者が、将来就職するためのステップとして利用する施設。住んでいる自治体から福祉サービス受給者証を交付されてから利用開始となる。
利用料は前年度の所得に応じて月0円~9300円の間で決まる。「9割の人が0円」と多くの事業所が謳っているが、真偽のほどは不明。
パソコン、ビジネスマナー等の座学、軽作業などを行い、就職に向けての技能と体力をつける。就職活動は主にハローワークの専門相談窓口を通して行う。

就労継続支援B型【しゅうろうけいぞくしえんびーがた】

すぐには就労を目指さず、生活リズムを整える目的での利用だったり、支援学校(養護学校)を卒業した人が入る場所、という位置づけ。
工賃を貰いながら軽作業を行うが、雇用契約は結ばないので感覚としてはボランティアや職場体験に近い。時給は数百円が一般的で、無給の場合もある。

就労移行支援【しゅうろういこうしえん】

基本的には就労継続支援B型と同じだが、最長・生涯2年間の利用期間が設定されている。LITALICO(リタリコ)、welbe(ウェルビー)が大手。
以前は仕事していたが病気で退職し、療養後再就職へのステップとして利用するケースが多い。前年度所得があれば、それに応じた月額利用料が発生する。工賃よりも利用料や交通費、昼食代のほうが高くなりやすいので、「お金を払って働かせてもらう」といった感覚になる。なので貯金や援助がなければ逆に生活が破綻する。平均就職率は26.4%

就労継続支援A型【- えーがた】

一応訓練として軽作業を行うが、雇用契約を結ぶので最低賃金が保証される。B型や就労移行と同様、所得に応じて利用料がかかる。ハローワークにも求人として掲載されており、その場合は「就労継続支援A型事業所である」との記載が求人票のどこかにある。利用期間に制限がないため、就職せずにA型を利用し続ける人もいる。

作業所【さぎょうしょ】

就労継続支援A型・B型の一般的な呼び方・総称。「B型作業所」などと呼ぶ。

軽作業【けいさぎょう】

タウ○ワークに載ってるような「カンタン軽作業」は大抵は重労働だが、福祉施設の軽作業は内職に近い文字通りの「軽作業」。リハビリや練習の目的で行い、疲れたらすぐ休憩を取ることができ自分のペースで作業できる。ただ給料が極限まで安く、障害者の労働力・やりがい搾取という見方もできなくもない。

②へつづく


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