アンチは暇人ではない
SNSの炎上はよく目にするが、インフルエンサーとかではなく、最近はほんとに身近な人が被害にあっている。Xで自分がフォローしている人や、そのフォロワーだったりという感じだ。
明らかな犯罪行為をしてるわけでもなく、そんなに燃えるような内容か?とも思うが、発信者の立場だったり態度が油を注いでいるような印象を受ける。
とはいえ明日は我が身で、火の手はすぐそこに迫っている。SNSでの発言には常に注意しないといけないなと感じた。
「ツイッターは自由だ!好きなことつぶやいたらいい」はもう過去の幻想だ。
そもそも今はツイッターはではなくXだ。
捨て垢で粘着してどこまでも追いかけ回すあたり、5ちゃんねるよりタチが悪い。
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…で。
アンチや誹謗中傷をする人は「ほんと暇なヤツら」なんて言われ、そのフレーズで片づけられがちだ。
ただ、僕は決して「暇人がやること」とは思えない。仕事がなくて暇とかではなく、わざわざ時間を割いて暇を作り出しているのだ。
ただ、これはあくまで勝手な推測にすぎず、「あなたの感想ですよね」と言われれば返答は「はい」になる。
とはいえ、ざっと調べたらそれなりにデータは出てくる。それらを紹介しながらアンチは暇人ではない理由について考えていこうと思う。
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誹謗中傷をする人は、よくSNSを利用する"暇な若者"のようなイメージがある。
確かにビッグローブの調べでは「20代が最多」というが、弁護士ドットコムの調べでは「50代男性が最多」となっている。
結果の違いはアンケートを実施した媒体の読者層の違いによるものと思うが、炎上加担者に中高年も多いのは事実だろう。
50代だと一般的に若者世代より年収も仕事の責任度合いも高く、役職にも就いたりして"暇"な人は少なそうにも思える。
もちろん僕のように人生のレールから外れて暇になってしまった人もいるだろう。
しかし、暇じゃなさそうな高収入の人たちが実は炎上参加者に多いとしている記事もあった。
では、なぜいったいそういうことをしてしまうのだろうか。
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記事には「孤立」がキーワードとして挙げられていた。
家族関係、友人関係、職場、地域コミュニティの4つで要素で孤立してしまい、それによる孤独感が誹謗中傷に走らせてしまうのだという。
そして、「正当な批判・論評」や「イライラする感情の発散」などといった理由で書き込んでしまうのである。
最初に挙げた「20代が最多」の記事には、興味深いグラフがあった。
誹謗中傷した理由の1位は「対象が嫌いで我慢ならかったから」が33.3%で、「暇だから」はその約半分の15%であるのだ。
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ここまで書いてきて、誹謗中傷に走るのは決して「暇だから」ではないということが分かっただろう。
対象の投稿や返信をチェックして、ひと言二言嫌味を書いて…というくらい、通勤の電車の中とかご飯食べながらとか、ほんのわずかの時間でもチャチャッとできてしまう。
今の社会情勢で、誹謗中傷やアンチは暇人だ!と断定するのは的外れなコメントだと思う。
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