聖徳太子(しょうとくたいし)ゲームって知ってる? その2(全3回)


聖徳太子が生まれる時には、こんなお話がありました。
ある日、お母さまは不思議な夢を見ました。「私は綺麗なお花の沢山咲いているところにおりましたの。すると、目の前に金色に輝かれた菩薩(ぼさつ)さまがおいでになりました。菩薩さまは私のそば近くまで来られると、何やら不思議。私のお腹の中へとす~っと消えていかれたのですよ」
と用明天皇(ようめいてんのう)やまわりの者たちに、その不思議な夢の話をされたのです。
「きっと、すばらしきお子がお産まれになることでしょう」
と皆は言いました。しばらくすると、お母さまのお腹は大きくなりました。お腹の中には赤ちゃんがいました。
ある日のこと、お母さまは宮中(きゅうちゅう)を見回りのため、歩いておりました。宮中とは、天皇やその家族など、身分の高い人たちが住んでいる大きな家のことです。お母さまはうっかり、厩の扉にお腹をぶつけてしまいました。すると、男の赤ちゃんがするりと産まれでてきたしまったのです。
「まぁ、何と不思議なことでしょう」
お母さまはあわてて赤ちゃんを抱き上げました。
「このように厩の扉にぶつかって産まれでたのですもの。この子の名は厩戸皇子(うまやどのおうじ)といたしましょうね。」
厩戸皇子はすくすくと大きくなっていきました。厩戸皇子は生れた時から大変に賢かったのです。まだ歩けない時から上手に話をすることができました。そして、厩戸皇子が2歳になった2月15日のことです。
厩戸皇子(うまやどのおうじ)は東の方を向いて、小さな手を合わせると、
「南無仏(なむほとけ)、南無仏」
と拝みました。2月15日は釈迦(しゃか)の命日だったのです。命日とは、その人が亡くなった日のことをいいます。

今日はここまで、また明日。ポン!

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