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ねずみときよしこの夜(その1 全3回)

クリスマスに歌われる『きよしこの夜』はとってもすてきな歌だよね。
この歌ができたのには、こんなお話があったんだ。
ポンと昔。
1818年12月24日、オーストリアのオーベルンドルフという町の小さな教会でのことだよ。オルガン奏者のフランツグルーバー31歳は今夜のミサに歌う賛美歌の練習をしようと、朝早くオルガンの前に座ったんだ。それが、どうしたことか音がでない。スカーッスカーッと空気のれる音がするばかりなんだ。あわててオルガンの裏を調べてみると、オルガンに空気を送り込む皮製のふいごがねずみにかじられてずたずたになっていたんだ。
「おお、大変だ。ねずみのおかげで賛美歌が歌えなくなってしまった。今日は大切なクリスマスイブだというのに、オルガンが使えないとは」
グルーバーは途方に暮れていたんだよ。そこへグルーバーの友達の若い神父ヨゼフモール26歳がきたんだ。歌が好きで愉快ゆかいな神父さ。モールはグルーバーの話を聞くとね、それじゃと言って、恥ずかしそうにしながら紙切れをグルーバーに見せたんだよ。
「これ、ぼくが書いた詩なんだけど」
紙切れを受け取ったグルーバーはゆっくりそこに書かれている詩を読んで言ったんだ。
「、、、なんてすてきな詩なんだ、、、きみがこんな詩を書くなんて思ってもみなかったよ。でも、この詩でオルガンがなおるわけじゃなし、、、」
「きみはギターの名人じゃないか。そいつをギターで歌う曲に作曲したらどうだい?きみなら簡単だろ?今夜までに間に合うよ」
「クリスマスイブにギターで歌うのかい?教会でギター?、、、うーむ、、、よし、やってみるか」
グルーバーはすぐに作曲に取り掛かったんだ。
あっと言う間に曲はできたんだよ。

今日はここまで、読んでくれてありがとう!続きは明日のお楽しみ!お休み、ポン!

#クリスマス #きよしこの夜

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