お伽草子(おとぎぞうし)の浦島太郎   その1(全2回)


今日はね、浦島太郎のお話しだよ。この浦島太郎のお話しは、御伽草子(おとぎぞうし)っていう中に書かれているお話しなんだよ。そうさ、超有名な作家、太宰治(だざいおさむ)が書いた短編集、お伽草子にも入っているお話しだね。短編集とはね、短いお話を集めたものさ。こちら太宰治のお伽草子は昔の御伽草子の中にあったもののパロディーなんだよ。パロディーってね、もともとあるお話を面白おかしく書き換えて書いた楽しいお話しのことさ。この中にあるカチカチ山のお話しなんかね、出てくるウサギはドキンちゃんみたいさ。小4くらいになったら読めるから、ぜひ読んでみてね。

ポンと昔。室町時代に書かれた御伽草子っていう中に浦島太郎のお話しがあるんだって。そのお話を最後まで読んでみるとね、玉手箱を開けた後にも続きのお話しがあるんだって。

昔々、浦島太郎は浜辺で子供たちから、いじめられている亀を助けてあげたんだね。そのお礼にと亀は浦島太郎を背中に乗せて海の底にある竜宮城(りゅうぐうじょう)へと連れて行ってくれたんだよね。そこでご馳走を食べて、鯛やヒラメの素敵な踊りを見たりして3日ほど過ごしてお姫様の乙姫(おとひめ)さまから玉手箱のお土産をもらって、元の浜辺へと帰って来るんだよね。ところが町の様子が違っていたんだ。聞いてみれば、300年もの月日が経っていたって。浦島太郎は乙姫さまからもらった玉手箱を開けてみたんだ。すると、中から白い煙が出てきて、あっという間に歳を取ったお爺さんになってしまったんだ。

今日はここまで。
普通の浦島太郎の話はこれで終わりだけれど、まだ続きがあるんだって。
それは明日ね。お休み、ポン!

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