日本三景誕生400年 その1(全2回)



日本であちこち美しい景色はあるけれど、特別に素晴らしい景色とされている日本三景と言われているところがあるんだよ。それが、松島、天橋立、厳島の3つなのさ。誰が決めたのだって?

ポンと昔。それはね、江戸時代の儒学者(じゅがくしゃ)、林春斎(はやししゅんさい)っていう人が日本中を旅して書いた旅行記、日本国事跡考(にほんこくじせきこう)という中で紹介されてあったんだ。寛永20年というから、1643年のことだね。今から400年くらい前のことさ。

この時は徳川三代将軍の家光(いえみつ)の時代だったよ。徳川家康(とくがわいえやす)が江戸に幕府を開いてから40年くらいたった頃だよ。江戸はだんだんに住みやすくなってきていたんだけれど、江戸から遠く離れた東北やら近畿やら西の方では、あちこちで徳川のやり方に不満を持っている武士たちもまだまだ多かったんだって。

林春斎のお父さんは林羅山(はやしらざん)っていってね、徳川家康の行政の教育の指南役だった人なんだよ。指南役とはね、教える人のことさ。そうさ、家康の先生だったのさ。なので、春斎は徳川家がこういう事で困っていることも知っていたんだね。そこで、アイデアを出したって訳さ。

今日はここまで。
春斎先生のアイデアって、何だろうね。明日のお楽しみ。お休み、ポン!

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