ブルアカ初見実況悲鳴・おすすめ一覧!(アニアン、名取さな、西園寺マヨイ、マグロナ、エミリー、卯月コウ、羽衣まよ、たかさき姉貴、神楽すず、早口オタクT、天城てん、佐熊すい、アンジュ・カトリーナ各先生紹介・順不同)

本noteはブルアカのメインストーリー完走者への推薦を想定しており、ネタバレが含まれますのでご注意ください!

はじめに

 ブルーアーカイブの現行ストーリーを完走した先生の一部が罹患する深刻にして不治の病があります。「初見の悲鳴をきかせろ病」です。悲鳴を摂取すると一時的に症状は落ち着きますが、やがてまた悲鳴を求めるアンコウの群れ(私はデカルトの「アンコウ」が「餓鬼」に修正されたときちょっとだけ悲しかった!)になります。

 本noteはこの憐れむべき不治の病に罹患した先生達への一助となればと思い、良質な声をあげる初見実況を紹介する目的で作成されました。ここで紹介する先生方はみなさん素晴らしい反応をしていらっしゃいますので、ぜひぜひお楽しみいただき、高評価ボタンなど押していただければ幸いです。

 なお、メチャクチャ文章を割く先生とそうでない先生がいらっしゃいますが、文章が長いから特にオススメとか並び順で上の方にあるから特にオススメとかそういった意図はありません。魅力を説明するのにどうしても言葉を尽くす必要がある人と、ぱっと見てあっこの先生良いわ! とフィーリングですぐわかるからあんまり言葉がいらない先生、あるいは素晴らしい先生だけれどもまだ私が多くを追えていなくて……はたまた、まだ実況を開始したばかりで動画が少なく……などというだけです。みんな素敵な先生です!!! あと順不同ですからね!!!!

 ちなみに筆者はブルアカ最初期先生でβビナーのミサイルに泣かされ、対策委員会編2章で気が狂ってSSの二次創作に走ったタイプの人間です。対策委員会編2章から一週間でパヴァーヌが来て更新頻度すげー! って興奮してからの、エデン1章合宿スタート! 思い出したくないですね!!!!!!!! 隙あらば自分語りしたいので先手を打って宣伝します。隙を見せたのが悪い、反省してください。

 僕の先ミカSS最高に繊細で甘くて胸がときめくような話なので絶対読んでください!

 嘘です、読まなくていいので以下紹介する初見感想是非みてください!

 やっぱり良ければ読んでください!!!!!!!! でははじめます!


アニアン先生

 最初に挙げるのはアニアン先生です。彼の初見スタイルとして極めて特徴的なのは、ブルアカの世界観設定に関する知識が豊富であることです。たとえば、エデン4章でベアトリーチェがバルバラを指してあの人工天使シリーズより強力云々と口にした際、総力戦ヒエロニムスにてマエストロがCommunio Sanctorumを指して「人工の天使」と呼称していることから、バルバラはヒエロニムスより強いのか!? と反応するような先生はアニアン先生くらいでしょう。僕がこのタイプの先生なので、同じ所で驚いてくれる先生がアニアン先生しかおらず、勝手かつ極めて一方的な仲間意識を抱いています。

 設定の元ネタの把握にも努めていらっしゃいますので、先に挙げたCommunio Sanctorumについて、失敗作アンブロジウス、そしてヒエロニムスの存在から西方の四大教会博士を元ネタと察し、グレゴリウスとアウグスティヌスの存在を予見していらっしゃいました。グレゴリウス、でてきましたね。アウグスティヌスはどうでしょうか。第一回公会議とニカイア公会議についてなどなど、きっと他にも参考になるところ多数です。

 最初期先生でもありますので、エデン条約3章クライマックスで「Library of Omen」が流れた瞬間「ヒエロニムスだろこれ!!!」と大興奮する様など(そもそもそれ以前に出ていた「教義」という言葉から総力戦前口上の「太古の教義」を引っ張ってきてヒエロニムスがいることを察してはいらっしゃいましたが)、最初期からのストーリーガチ勢からしか得られない楽しみをこの先生からはしっかりと摂取することができます。

 世界観の深掘りと考察を好んでいらっしゃる先生なので、いわゆる考察系の側面もあり動画もたまに出していらっしゃるのですが、この先生の素晴らしいところは「設定の解説」と「独自考察」を切り分けていらっしゃるところです。公式設定を復習しつつ、楽しみたければアニアン先生の考察に耳を傾けてみることもできます。特に最近はじめてみた先生については、エデン条約編2章完結前の、当時の先生達の「裏切り者捜しについての疑心暗鬼」の当時の空気感を以下の動画などで楽しめるのではないでしょうか?

 もちろん2章ラストまでを追った先生方にとっては、コハルがガチスパイなのではないかという疑いは笑えるもので、アニアン先生ご自身も後に大爆笑してこの動画をネタにしていらっしゃいましたが、アニアン先生の博覧強記は決して侮れないものです。上の動画を笑って見た先生、トリニティ総合学園の分派についての設定をしっかり覚えていらっしゃいますでしょうか。ミネ団長はヨハネ分派の首長であることがエデン条約4章の段階で明らかにされます。救護騎士団の元ネタをヨハネ騎士団と、エデン条約1章の段階で予測している本動画も決して笑っておしまいとせず、アニアン先生やるとこもあるじゃねえか……と謎の後方腕組みをして見るべき部分があると私は思います。個人的に好きなアニアン先生の大外れ妄想は、最終編2章の段階におけるウトナピシュティムの本船の起動条件にかかるもので、ロマンがあって大好きです。こちらもよければ見てみてくださいね。考察が外れても笑いながらやっぱりブルアカすげえー!!! とのめりこむアニアン先生の姿勢、僕は大好きです。

 以上からアニアン先生は設定偏重のストーリー読みをされるのかな~と思われる先生もいらっしゃるかもしれませんが、生徒さんの可愛さに可哀想なくらいノックアウトされまくっている様も見ることができます。ご安心ください(?)他の先生の紹介でも挙げますが、2023年最大級の問題絆ストーリー、水着ミヤコの初見反応などたいへん愉快ですよ。

 また、このアニアン先生。とんでもない実績を持っている実況・考察先生でもいらっしゃいます。以下ご覧ください。

メインシナリオライターisakusanによるリポスト

 アニアン先生の活動については、ブルーアーカイブメインシナリオライターでいらっしゃるisakusanが応援している節があり、アニアン先生は一時youtube活動から離脱され復帰なさった経緯があるのですが確かその際にも喜んでいらっしゃいました。あのピカチュウの顔したケンシロウに見守られているの、とても光栄なことですがこわ……ってなりますね。がんばれアニアン先生! いけいけアニアン先生! 筆者はアニアン先生を応援しています。

名取さな先生

「誰この美少女?」「ほんま名取は新任チェッカーやなw」
 ブルーアーカイブ宣伝大使代表といえば、名取さな先生を外すことはできないでしょう。丁寧なインターネット生活を心がける名取先生がブルアカ公式生で「性癖のデパート」の語が出る度に奇声をあげて悶えている様、弱いオタクとして僕はとてもよくわかります……単一の感情で表現できない複雑な激情……!

 さて、名取先生も最初期先生なのですが(全生徒所持というモンスターです。ミクさんもです。おれ、あのときのイベントのミクさんのお歌みっくみくしかしらないダメなオタクだったからよ……)、当初は初見実況を行っておらず、節々からブルアカのことが結構好きな先生なんだなと思っていたのですが「この方ヤバい」と思ったのはパヴァーヌ2章後半初見の時でした。

 飛鳥馬トキのアビ・エシュフに興奮し、ミレニアム最強のダブルオーにひゃだり、「自分が誰なのか、それは自分自身で決めるものだよ!」と言うモモイに声を震わせて涙する……そんな姿を見て、名取先生メチャクチャメチャクチャメチャクチャブルーアーカイブ大好きじゃねえか!!!!!!! って百億回頷いてうぉっ俺インコかな? ってなってました。

 ブルーアーカイブといえば「エデン条約編」「最終編」がやっぱり話題になりやすいのですが我々パヴァーヌぶっささり先生はパヴァーヌ大好きの叫びを止めることはないぞいえいいえい!!!!!

「えーでもパヴァーヌはなあ」
「そんなものレッドウィンターでは挨拶にもならないぞ!!!」

 筆者個人のメインストーリー最高評価は「エデン4章」「最終編3章」「最終編4章」なのですが筆者、ブルアカメイン全部大好き先生です!!! あと、パヴァーヌ大好きなタイプの先生はめっちゃおいしい反応してくださるという経験則による謎の確信があります! パヴァーヌはいいぞ……!

 パヴァーヌ大好き先生は「勇者の資格」で死ぬという法則がありますが、名取先生はパヴァーヌ大好き先生なので「勇者の資格」で死にます。死に様を是非見届けてください。

 もうひとつ、絶対に絶対に絶対に外したくないのが、聖園ミカの絆ストーリー初見実況です。名取先生、僕の言いたいこと全っ部言ってくれる……聖園ミカと先生の感情線を丁寧に追い、トリニティの悪いお嬢さんにこらーっ、となり、水着修復と例のプールに感動する……全てが良いのですが、特に、特に、特に! 聖園ミカを先生に押しつけて「ありがとうございます!」と言ってキラキラエフェクト出してぴゅーんと去って行く「トリニティの教員」に対して「は?」となるところが、だよなぁ!!! ってなりました。いえ、教員の気持ちも勿論わかるんです。聖園ミカは元ティーパーティー。元パテル分派首長。しかし内紛を起こし裁判にかけられ今は公共の敵となってしまった魔女。その子が問題を起こしたとして謹慎している。あまりにも厄ネタすぎて誰だって近づきたくありません。正直、私だってちゃんと対応できないでしょう。ですが、私たちはブルーアーカイブで「大人」がどうあるべきか問われ続けてきました。「先生」でないとしても「教員」であるならば、「大人」として「生徒」になすべきことはそれじゃないだろ……!! という気持ちがどうしてもわき上がってしまうのです。名取先生は先生がミカに適当な距離を取って対応していることとその理由も察していて、更に「教員」がこのていたらくで……という事態で、ミカの窮地に手を伸ばせるのが「俺しかいねぇ~!」と苦しそうな声をあげるのが印象的でした。わかります、俺しかいないような状況がもうちくしょう、なんですよね……ブルーアーカイブを長く追ってきた先生、聖園ミカに激重感情を抱く先生にこそ見て欲しい配信です。ちなみにこれ公式プロモーション配信です。

 PRの姿か? これが……

西園寺マヨイ先生

 初見の反応が最高であるとともに、創作者でもいらっしゃるのが西園寺マヨイ先生です。初見配信を見たことはなくとも、この先生の先ミカ絵は見たことがある……! という方もいらっしゃるかもしれません。読み上げを基本排していらっしゃるかわりにたっぷりと反応をきくことができ、滋味があります。栄養素の塊です。冒頭でも述べたのですが、筆者自身創作側、しかも掛け算好きの人間ですので、たまにわかる!!!!! となる瞬間がやってきてニコニコしてしまいます。

「黒服はあなたを仲間と認識し、互いに競い合えると信じ」からののくだり。黒先、ゲマ先に関する限界感情詠唱、マジで一見の価値があります。私だって欲しいです!!! 供給ーッ! どうなっている!!! この頃から先生人口大幅アップしたのに供給が足りないぞ!!!!!

 たいへん強火の先ミカの方でいらっしゃいますので、こちらの初見の味も物凄いです。「キム……! ありがとなぁ……」に込められた万感の思い……体操服聖園ミカのお団子についての解説なども、男性の私には新鮮な知見で、勉強になる~~~~! ミカそんなたいへんなことを! 褒めろ先生ー!!(褒めてはいけない)ってなります。先ミカ先生に高濃度先ミカをぶつけるとバグる。よくわかります……

 最終編4章の病床から起き上がるプレナパテスの描写に「顔には触れないでください、プレートでようやく――」というくだりがあります。軽くではありますが、医療関係の見地から、この状態の解釈、どれほどの重体なのかについてのコメントがあり、理解の解像度がぐっとあがりました。こういった知見を得られることもまた、初見実況を追うたのしみのひとつです。本当にありがとうございます……それ抜きにしてもこの最終編4章ラストの初見は味がすごいのでぜひご覧くださいませ。

マグロナ先生

 ものすごい勢いで沼に転がり落ちていった印象のある先生のおひとりがマグロナ先生です。私がまだまだ丁寧に追えているわけではないので詳細なご紹介はできないのですが、可愛さや悲劇、衝撃的な展開について強い感情をあらわに反応してくださるので初見の悲鳴の味が物凄く美味しい先生でいらっしゃいます。

 上の動画の途中から見られる水着の月雪ミヤコの絆など、たいへん楽しいものです。ウサギ島のミヤコでカタコトになり、メモロビ話のラストで悲鳴をあげ、絆全体を総括してPC版ブルーアーカイブの船でのシーン、島でのシーン、そしてメモロビでエンディング〆の流れを幻視して「これもうあかんねぇ」する様は面白過ぎます。本当に喋りが巧みな先生で、どの初見を追っても楽しめると思います。俺はこのメインの話が見たいぜ! と思ったら突っ込んで損はない先生です!! いいぞ!!!!(水着月雪については初見反応の面白さ確認についてあまりにも便利なため以後も使用されますが、水着月雪が卑しすぎるのが悪いみたいなところがあります)

エミリー先生

 人の笑顔には人をしあわせにする力があります。狂喜の声をあげるエミリー先生を見ていると、ブルーアーカイブ楽しんでるなあ!!!!!! とこちらまでにこにこしてしまいます。

 やはりここは水ミヤコを引用すべきでしょう。エミリー先生については、その奔放な感情表現も魅力的なのですが、心情を的確に見抜いて言語化する力も素晴らしいです。ウサギ島に行くくだり、集合時間より早く来てしまったミヤコに先生は「遠足の日は、早く学校に行きたくなるよね」と言い、それに対してミヤコは「……」と一度沈黙した後「ふふっ……そうですね」と微笑むのですが、ここの解釈があまりにも完璧で丁寧な読み……やりおる喃……と感服いたしました。聖園ミカ関連のシーンや最終編など、心が揺れる場面はこの先生の悲鳴を存分に楽しむことができますが、細かい所の読み取りにも輝くものがあり、ぜひぜひ堪能してみていただきたいです!!!

卯月コウ先生

 「へへへ……コウの旦那ァ、ブルーアーカイブを……やっていただけやせんでしょうかァ🤓」と執拗に擦り寄るヤンスの群れにわかったわかった!!! とブルーアーカイブに足を踏み入れてくださったのがコウ先生、あるいはコウの旦那。

 紹介させていただくかどうか非常に悩みました。素晴らしい先生で、ぜひオススメしたいのですが、オタクとしての読解スタンスが私とかなり違うので上手く紹介できるか不安があったのです。コウ先生の読みの強みの一つに過去積み上げてきた美少女ゲーム関連の膨大な知見があります。この知見を生かした比較文学的な手法により、ブルアカの物語構造を解きほぐしてみたり、過去から積み上げられ、また磨かれてきたキャラクターの属性部分を解体的に詳説してみたり「感じてはいたけれど言語化できなかった」部分を上手く言葉にしてくれると評されるのがコウ先生。

 私はあまりそういった読みをしないのですが、私はコウ先生同様に、あの時期の美少女ゲームを大量に読み込んできた同志です。

 たとえば上の動画。パヴァーヌ1章で先生がミレニアムサイエンススクールに来訪する直前、アロナからミレニアムについての解説があるのですが、そこでかかるBGMが「Luminous memory」です。「美少女物でこのBGMが流れたら優勝」「背景の方に向かって遠のいていきながら薄くなるブルアカの数々のキャラクターたちが見えてるわ」などの語りはわかるわかるとくすくす笑ってしまいました。

 また、一部生徒へコウ先生が抱いているともすれば「めんどくさい」感情について、非常に共感できるものがあります。よく見られるのは小鳥遊ホシノ、空崎ヒナに対してなどでしょうか。これを指して対策委員会で出てきたワード「特定のマニア」を冗談半分に何度も言われてしまう彼ですが、こういった子たちに激重になってしまうのはわかるのです、とても。

 たとえば上のASMR同時視聴。めんどくせえなこいつ、と思う人は多いかもしれません。ですが、空崎ヒナという少女を思ったとき、私は彼に強く共感できるのです。理解されなくても風紀維持のために頑張って、エデン条約締結のために奔走して、誰にも褒められず守られず、ボロボロになって。最後には弱々しく小鳥遊ホシノみたいな強い人にはなれない、構ってほしかった、褒められたかったと零す傷だらけの彼女。それでも立ち上がった彼女。そんな空崎ヒナを知っているからこそ、なんとかその傷に寄り添いたい。疲れた心と体に安らぎを与えたい。そう願いながらASMRに向かい、俺は弱いと倒れるコウ先生の気持ち、よくわかります。もちろん、このひとときによって空崎ヒナはきっととても癒やされたはずです。彼女にとって素敵な、胸がときめくような時間だったはずです。先生自身もエデン条約編4章で「私は救済者ではない」と断言しています。だからこのASMRはこれでよくて、私はこのASMRが大好きです。でも、「クリックで救っちまうかぁ」のようなことをたまに口にするコウ先生が、このASMRとの戦いで弱さに倒れてしまったこと、私にはいにしえのめんどくせえオタクとしてよくよくよくよくわかります……。コウ、俺達無力だよな……

 空崎ヒナASMRを持たない人、あるいは文脈がキショオタクすぎてわからない人にはこちらも参考になるかもしれません。宇沢レイサのメモリアルロビーの流れで美しさに溜息を吐いたコウ先生。ホームに宇沢レイサメモロビを設定して撫でるのですが、目を細めて穏やかに微笑む宇沢に対して
「駄目――罰されるかもしんないなぁ」
「俺の手はまだレイサを撫でるのにふさわしくないかもしんない」
 と口にします。これはヴァルキューレ警備局や生活安全局に逮捕されるといった意味ではもちろんなく、透き通るような綺麗な光景、そこに佇み白い息を吐く儚げな宇沢レイサの繊細な頭髪。静謐で神聖なほど綺麗なもの、それに自らの手が触れることへの罪深さ、自分はこれに触れるのに相応しくない、という発言だと思います。この許されないという感情について、私はとても共感できます。めんどくさいキショオタク発言かもしれません、しかし私はめんどくさいキショオタクなので……。コウ先生のそういうところ、私は好きです。

 めんどくさい推薦ばかりしてしまったのでコウの旦那の最高に笑える場面を。上の動画にて「コウの旦那ァ🤓」と唆され、エデン条約4章中編を15話で切り上げようとしていた旦那が、キリがいいからと16話まで読んでしまったシーン。つまり、ミカが柱を倒して分断しサオリと1on1になった瞬間で次話は次回配信となってしまった箇所。旦那の叫びは必見です。リアタイ勢ではないのにリアタイ勢と同じ場所で悲鳴を上げる様はかわいそ……としか言いようがありません。

羽衣まよ先生

 場面とりあげでのご紹介です。エデン条約編3章といえば19話。「例のシーン」が死ぬほどあるブルアカ宣言の箇所です。ここの初見反応を美味しく食べたい先生は多いのではないでしょうか。どうしようもないほどボロッボロになっている様をこの先生から摂取することができます。

 「Signal of Abydos」と共に現れる覆面水着団、最高のシーンです。筆者は冒頭に挙げたエデン感想noteにもあるとおり、3章後半実装前の段階で、覆面水着団登場に割く尺はないだろうと踏んでいた派閥だったので、当時の「!?!?!??!」の感情を思い出して最高でした。本当に味のあるエデン3章19話の悲鳴です。ボロッボロとはこのことでしょう。ほんとうにありがとうございました……!

たかさき姉貴先生

 ブルーアーカイブ初見の反応の興奮で一番物凄い状態になってしまった人は誰か、と問われたら私の知る限りこの先生です。

 最終編4章といえば最高のストーリー。全ての戦いが終わり、アロナとプラナが奇跡を起こし、連邦生徒会長が先生に語りかける場面――本当に最高でした。私も初見でボロッボロに泣きました。ただここまでの反応をする人は本当にレアでしょう。ここの反応を確認いただければわかるのですが、本当に物凄く深く感情移入してメインストーリーを読んでくださる先生なので、ぜひぜひ追ってみてくださいね。

神楽すず先生

 ホシノくん!!!! リオ!!!!!!!!! カンナぁ!!!!!!

 ブルーアーカイブ初見反応に欲しいもの、その全てを持っている先生。そんな風に呼んでしまいたくなる、丁寧な読み込みとキャラクターへの愛、楽しいトークで最高の時間を提供してくださる先生です。割と最近にブルーアーカイブを開始された先生で、めでたくメインストーリーを完走されました。「物凄い勢いで沼に沈んでいる」「転がり落ちていってる」としか表現しようのない常軌を逸したハマり方は、私の大好きなゲームを好きになってくれて嬉しい……ありがとう……という謎の感情を呼び起こしてくれました。

 特に、ミレニアムサイエンススクールセミナーの会長、調月リオへの複雑で重い感情は追っていて楽しいもののひとつです。パヴァーヌ大好き先生は信頼できる(2回目)パヴァーヌ大好き先生のパヴァーヌと勇者の資格は無限に味がするのでみなさん見ましょう。

 パヴァーヌ組やホシノくんを除くと、この先生の情緒がバグったトークを見られるのはやはり尾刃カンナでしょうか。

 尾刃カンナを嫌いな先生はいない。いないのですが、神楽すず先生が尾刃カンナに完全に心を貫かれるシーンを最終編1章で見ることができます。カルバノグ、なんなら登場以前からカンナを好いていた神楽すず先生ですが、この最終編1章でグチャグチャにされる様を確認できます。ぶっささった台詞を何度も反芻し、しまいには後日X(Twitter)で該当の話が何話だったか訊き、更に反芻する始末……いいですよね尾刃カンナ、わかります。

 また、神楽すず先生はブルアカ初見勢では珍しい、キャラクターとしての先生大好き勢です。エデン条約編4章で「せんせぇ!!!」「せんせえ!!!!」と叫ぶ様をよく見ることができます。私も先生のこと好きなので嬉しいです。

 そんな神楽すず先生による「カリンの絆ストーリー」は抱腹絶倒なのでぜひぜひご覧ください……!

 ホシノくんが傷になっている先生は多いのですが、想定していなかった箇所でホシノくんに傷を抉られる様も必見です。複数箇所あるのですが、真夏の夜の海でノノミと二人きりになり「Sugar story」が流れた瞬間「私このBGM駄目なんだって……!」と弱点を吐露し、追撃のバーベキューセットを受ける様、ぜひご確認ください。

早口オタクT先生

 2023年9月7日現在で、最終編読破中の先生がこの方です。実況ではなく、初見の感想を動画としてあげていらっしゃいます。年間100冊読むという多読家の先生による読み解きが味となっています。

 私も読書家なのであるある~!!!! と共感してしまうのですが、解説の所々で単語を百姓読み等自信を持って誤読してしまうことが見られます。幼い頃から多読していると、ふりがななしの本で頻発する熟語の読みをたぶんこれで間違いなかろうと了解して大人に至ることマジであるんですよね……。読書家、漢字の書きはともかく読みについては大学受験レベルまでならそもそも一切の勉強を要さず基本満点なのですが、稀にやらかします。共感度が凄いです。

 特にオススメの初見感想はパヴァーヌ2章の「トロッコ問題」に対する解説でしょう。私の専門領域は分析哲学なのですが、正義・倫理に関する哲学的倫理的議論についても一定の覚えがあります。ですので、私のような哲学徒の場合、よくない癖ですがたとえば以下の論文に端的に表現されるような常識を備えています。

「哲学的思考実験は、哲学の考察ツールであり他の用法は誤用である」
と一蹴する意見が存在する。
つまり、哲学問題を現実と絡めて論じること自体に忌避感がある。

南山大学「社会と倫理」第35号 2020年 より
大庭 弘継「思考実験の社会実装―必要性、批判、展望についての試論」
※ ある種の哲学徒の「心情」の説明のため、極めて端的な説明がなされていたため引用。
この試論はこの「心情」を正当化する目的のものではないことに注意

 つまり、現実問題を語るとき「素朴に」トロッコ問題を持ち出すとその時点で失笑して相手にしない性質が哲学徒にはあります。また非哲学徒が思考実験雑に持ち出したぞ(笑)みたいな。トロッコ問題だけでなく哲学的ゾンビなどについても同様ですね。現実世界とゾンビワールドの比較ではなく現実世界に人と哲学的ゾンビを置くゾンビ論法で何やりたいんだ? みたいな……

 閑話休題。「応用的」と表現される現実社会の実践的問題を取り扱う倫理・正義の議論(たとえば医療に関する倫理や、トロッコ問題に近いところでは自動運転についてトロッコ問題類似状況が発生した際どうすべきか)は慎重に慎重を重ねて扱われます。最も素朴な形のトロッコ問題を語り出した調月リオについて「うるせーしらねー」と聞く耳を持たないモモイや、レバーを引くか否かという問いについて全く相手にしなかった先生について、哲学徒的にはそりゃまあ当然そうなる。という感想なのですが、上の動画ではリオが最も素朴な形のトロッコ問題を持ち出したことについて、トロッコ問題という思考実験が求める条件をパヴァーヌ2章の状況は満たしていないことを指摘しています。
 メインシナリオライターのisakusanが古代キリスト教や古代仏教、哲学文学美学等に通暁している方なので、同じところで呼吸している人間にとってはこのあたりの議論はとても心地がよいものでした。
 しかし、エンターテインメント作品でのトロッコ問題的難局――たとえばアラン・ムーア「ウォッチメン」などによる「一定の犠牲による世界戦争の防止」と「たとえ世界戦争が起きるとしても悪を告発する者」の対立などを望む層にはあまりパヴァーヌ2章のトロッコ問題の扱いは面白くないものかもしれません。上の動画でも言及されているように「先生は思考実験のなんたるかをわかっていない」という感想を持つのも仕方のないことです。哲学徒からすると「リオは思考実験についてちゃんと理解しているのかな……あと功利主義の他に少なくとも義務論があることを知っているのかな……ミレニアムにも倫理審査委員会あるだろうから規程策定のために義務論に触れる機会あるはずだけどな……」などと思うところなのですが。本動画を踏み台に思考実験について入門してみるのも面白いかも知れませんね。

 余談ですが、最終編2章で「ビナー」「ケセド」「ホド」などにもしっかり元ネタからの考察を行っていらっしゃり、感服しました。だからこそ「デカグラマトン編」が常設されていればー!!!! と叫ばずにはいられませんでした。デカグラマトン編……常設してください……そうりきせん前口上全部も……

天城てん先生

 物凄く楽しくブルアカ初見をやってくださっている先生です! 2023年9月7日現在パヴァーヌなので、これからを追っていく楽しみもあります。メインストーリー冒頭で、汗だくシロコに「いい匂いがする」と発言する初心者振り落としキショキショキショキショ先生について、物凄い勢いで楽しげに笑い出す姿、あまりにも耐性が強すぎます。僕も対策委員会1章前半のこの箇所で大喜びしていました……。汗シロコ嗅ぎ先生を「キショいけどエデンに至るため耐えるべき箇所」みたいな扱いをされるとチクショオオオオオ! ってセル第二形態みたいな顔になってしまうので、仲間だ! 仲間がいる!! って大喜びしてしまいました。

 キショい所だけ挙げてしまいましたが、小鳥遊ホシノに深い傷をつけられるあの手紙の箇所であのとき自分が深い傷を負ったことを思い出しました。ブルーアーカイブといえば「エデン条約編」「最終編」が語られがちですが「対策委員会編」もめちゃくちゃいいんですよ!!!!!!!!!(パヴァーヌのときも言いましたね……)おじさんの手紙で傷を受ける初見実況者は信頼できる。信じられる判断基準です。これからもすごく楽しくブルアカを追っていっていただけると嬉しいです!!!

佐熊すい先生

 2023年9月7日現在、ヒフミの青春宣言に到達している先生です。特筆して例示する配信はないのですが、この先生についてはとにかく優しく丁寧に読んでくださって、深く感情移入して感想をつぶやいてくださるので全体を通して追っていてとても気持ちがよいのです。だから、あえてオススメするならばぜひ! メインストーリーを一番最初から通して視聴して、佐熊すい先生が歩んでいく軌跡を追体験することをおすすめします。大量のブルアカ初見配信を筆者は追うのでついついおいしい場面以外たいへん失礼ながら飛ばしてしまうこともあるのですが、本当にずっと見ていられます。信頼できる先生です、ぜひ追ってみてください……!

アンジュ先生

 僕はNTRが大好きです。愛しています。DLsiteは僕の巣です。最近は「アメリ・ブランシェット」が最高でした。
 僕はすぐ桃色の妄想が頭を過ぎる低劣な人間なので、アンジュ先生の【エッチなのは駄目! 死刑!】方面に関する知見についてはとても深く信じていました。だから、透き通るようなキヴォトスの清楚な世界観もきっと楽しんでいただけるはずと思っていました。もちろん、アンジュ先生はその期待に120%こたえてくださったのですが――

 小鳥遊ホシノのために、泣いてくれてありがとうございました。先生にシロコを託したホシノへの、
「それは、ホシノがしてよぉ……!」
 が本当にそれすぎて見ているこちらまで胸が苦しくなりました。
 黒服との大人の戦いでも退会届についての形式的瑕疵を突く先生の戦い方にこれこそ大人の戦いだと興奮する様は、ETO歪曲を見てほしい!!! と思わせるにじゅうぶんでした。
 そして、我々古参リアタイ勢には味わえなかった体験。ホシノの音声つき「ただいま」に対する狂い。我々が得られなかったものを得て大喜びする様、いいなあ!!!! と思うと同時に追体験することができて本当に嬉しかったです。

 アンジュ先生の最終編4章が見たい――ッ!!!!!!!!!!!!

おわりに

 以上、私のオススメするブルアカ初見感想の推薦文でした!! 今は嬉しいことに、本当にたくさんの方がブルアカ初見感想を吐き出してくれていて、この他にも素晴らしい方がいっぱいいらっしゃいます。まだ僕はきちんと履修できておらず、切り抜きを少し見ただけなのですが、たとえばニュイ先生とかとても丁寧に追ってくれていそうな印象があるのですが知見が足らず紹介できずごめんなさい……! 本当に、本当に最古参にとっては良い時代になりました。
 ほっほっほ。エデン1~2章前半の頃は「エデン条約編」でTwitterパブサしまくって感想や犯人捜しの議論を追っていてのぉ……懐かしい時代じゃわい。
 心残りはカルバノグ2章最高反応オススメ動画を挙げられなかったことです。幾つかあったはずなのですが僕の記憶力がゴミで……オススメ紹介したかったです。
 ほんとうにみなさん素晴らしい方々なのでぜひぜひ動画を見ていただき、チャンネル登録Xフォロー高評価ボタンをよろしくお願いします!

 それでは!!

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