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休学生がGW返上して神戸に乗り込み気合でサービスリリースまで持っていった話

はじめまして

僕は大学をお休みして気ままに暮らしている21歳。「社会人」になる前にとことん自分勝手に1年過ごしてみたらどうなるのか、言ってしまえばそんな小さな実験をしている。

早いもんで、もうそろそろ2ヶ月が経つ。最近はハマっていることは #雑なライフハック を見つけてはつぶやくこと。

大学に入って時間が余っていてバイトも飽きていたので、今までいくつかの会社でインターンとしてお世話になっていた。そんななか、間近でプロダクトをつくる人やアプリを自由自在につくっている友達を見て憧れ、気付いたら自分もエンジニアになっていた。というのがザッとした自己紹介だ

早速休学してから面白い出来事があったので忘れないうちに第1号ニュースとして書きたいと思う。全体の経緯が時系列 (&ポエミー)に書いてあり、最後に学んでいたことを4つに絞って書いた。そんな構成になっている記事だ。せっかくなので少しの間だけ僕になりきって読んでほしい。勿論スキップ・ポエミーも可能だ。

友人が面白いことを始めるってよ

僕にはラッパーの友人がいた(即興が得意で今年は何曲か出すと本人は意気込んでいる)。インターン先の会社が出会いのきっかけだった。そんな一癖ある友人がこんな記事を書き、ちょっとした話題になっていた。

どうやら近く、デザイン関係のサービスを立ち上げるらしい。

友人は神戸に住んでおり東京に来た際は飲みにいったりする仲で度々話は聞いていた。さらには一緒にサービスを立ち上げるエンジニアのケンジとも一緒にご飯にいったり、時間あったので謎に一緒に六本木で作業をしたりした。それが4/20。彼がやっていたのはデータベース構造を考えるということ。ひたすらスプレッドシートに向かって文字を書いていたのが懐かしい。

しかし記事には、このように書かれていた。

GW明けにβ版を出します

スケジュール感を考慮すると「開発スピードすげええ!!素直に応援だ!!!!」と純粋に思い応援のメッセージを送った。

始まりは驚くほど簡単な一言だった

その翌日、メッセージがきた。個人的にヒアリング受けていたこともあり「ちょっと早いリリースの報告かな?」と思っていたら開発が間に合っていないようだ。僕は影響を受けやすい人間。

「3日だけ開発を手伝ってもらえないか」冷静に考えたら、こんな注目が集まっているサービスの開発にリリース前の段階から携われるのは人生でなかなかないチャンスだと思い気付いたら「👍」とだけ送っていた。

数時間後、先日会ったエンジニアのケンジと今後どうやって開発を進めていくかのPC越しに話をした。実はこの時点で僕はもう神戸行きの夜行バスを予約し支度が済んで東京駅に向かう途中だった。

冗談で言っただろう「神戸にきてくださいーーー」という言葉に対し悪ノリして驚かせてやろうと思ったからだ。どちらにしろ、リモートで開発を手伝うよりも3日間なら皆で集まってつくった方が早いしハッカソン的な感じで楽しいし何より思い出になると考えていた。怠惰なのでモチベーションは大体そんなもんだ。

そこにあったのは堅強なER図

翌早朝、神戸につきオープンしたばかりのカフェでホッと落ち着きケンジを待った。夢なのかと少し不安になりつつもコーヒーを飲みながら朝の眠気を覚ます。git cloneしたり話を聞いているうちに衝撃の事実を知って目が覚めまくった。

キレイに事前登録だけしかない

オー・マイ・ゴッドファーザー降臨。そこにあったのは熟考と先輩エンジニアからのフィードバックの結果生まれた堅強なER図(データベースの構造を図式化したもの)のみだった。いくつテーブルがあるんだと思いながら息をのむ。

(シークレットなので雰囲気だけだが現物)

幸い、綺麗につくられたモックアップがあったのでサービスの全体像はつかむことができた。どうやらRuby on Railsと技術をつかい開発しようとしているらしい。これまでまともにRailsを使った開発経験はなかった自分にとって、大きな挑戦になった。しかし、神戸まで来てしまったら頑張るしか道はないのだ。

リリースは気合に他ならない

せっかく神戸に来たのでポートタワーに来て気分転換にポートタワー・コーディングをキメた。GWで賑わうなか流石に「俺たち何やってるんだろう」と少しだけ思った。

ER図とコンソール(いわゆる黒い画面)を何度も行き来してモデルとテーブルをつくりまくりナイトをした。モデルとモデルの関係性を組んだりとかしていたら初日が終了してしまった。この進め方が後々後悔するとは改めて顔を合わせた2人に知る由もなかった。

こんなに焦っているのには当然理由がある。それは9日にリリースイベントが控えていたからだ。しかも、70名満員御礼、場所はデザイン界隈では名高いあのGoodpatch社(ありがたい)(会場が鬼のオシャレさ)(感謝)

「リリースは気合だ」と何度も言い聞かせながらコミットを重ねていった

これが、締切駆動開発(Deadline Driven Development)の現場である。

まさにハッカソン会場、時計の針は深夜の3時を示す。

奥のホワイトボードを良く見ると Day by Day Dragon Dream Driven Development Dayと書かれている、全く意味が分からない。きっとこれが深夜テンションというやつだろう。(ちなみに僕は書いてない)

最初に3日だけ手伝うつもりだったが、まだまだ道のりは険しいし自分が欠けてはリリースまで持っていけないと身を持って感じていた。そして何よりつくっていたプロダクトが好きになっていたし、他のことを考えたくなかった。このような、ある種の責任感と使命感からイベント前日までは一緒に神戸に滞在することに決めた。

時間は早いもので気付いたらリリースイベント前日。間に合わないことに気づく。当たり前だが3日でつくれるレベルのサービスじゃない。実はテーブル設計の大きなミスに気付き、ほぼ振り出しに近い状態に戻っていたのだ。

夜行バスに揺られながら東京へ向かう。まぶしいPCをダークモードに切り替えエディタのテーマやシンタックスハイライトも抑えめにして雀の歩く音のように静かにコードを書いた。こんなに気をつかったのは初めてだった。

声を聞き学んだサービスの価値、そして熱いコミュニティとの出会い

イベントの準備が終わり実際に参加者が続々とやってくる。ありがたいことだ。たまたまだったが友人も何人か来てくれていた。さらにはこんな記事まで書いてくれたり、この写真も撮ってくれたりと感謝でしかない(ありがとう、うえちゃん)(僕は前の右側に写り込んでしまっている)

若手デザイナーのキャリアに関するトークセッションでは質問が止まらず皆が前のめりで耳を傾けていた。この熱量の高さはどこから来てるのか不思議に思えたほどだった。懇親会でデザイナーを目指しデザインを勉強している同世代の悩みや不安を聞いたり、これからの展望なんかも聞けた。なりたい自分に向かって一生懸命な人って輝いているように見える。

つくってるサービスがどのような人のためになるのか今までは想像でしかなかったが現実になった瞬間だった。開発のモチベーションにもなったし、サービスを見る目も鮮明になった。誰のためにつくるのか、どのような課題を解決をするのか肌感を持って理解することができた。

色々とサポートしてくださる心強くてカッコいい方々にもお会いすることができ激励の言葉やフィードバックももらえた。しかもご飯もご馳走になってしまった、何て優しい世界なのだろうか、、

改めて、気持ちがグッと引き締まった夜だった(略してGood Night)

個人的に大きい学び4選

その後エンジニアのケンジと #リリースするまで神戸に帰れま10 を行い、無事先日Closedβではあるがリリースすることができた。毎日朝までコードを書いて泥のように数時間寝て、またおもむろにコードを書き始めるという生活スタイルを送った。

こんなに1つのことに集中してすべてを注ぎ込んだのは初めてかもしれない。休学してなかったら即神戸に飛び込むのも、長い間没頭するのもできていなかった。この数週間でたくさんのことを学んだ。せっかくなので、その中からいくつかピックアップして書きたいと思う。

1. 「1人」と「2人」の違いはデカい

自分が加わるまでは、開発についてはケンジ1人だった。彼はもともとビジネスサイド出身で今年に入ってコードを書き始めたという。鬼のようにRails Tutorialを何周もして勉強したらしいが、感じるプレッシャーは半端じゃなかっただろう。

1. ノウハウの共有
2. 困った時に相談できる
3. 高め合える

特に、この3点の違いの大きさを学んだ。頑張っている姿を見ると負けてられないという気持ちが自分を奮い立たせる。良いライバルだ。

2. DBとデザインは表裏一体、何度も行き来して設計すべし

初日にテーブルとモデルをつくることに集中していたがそれは大きな間違いだったことに気付いた。最初から完璧なDBの設計ができるのであれば問題ない。だが、実際(不確実性の高い)スタートアップ的にもスキル的にも不可能に近い。

ということで、大体できたら小さく始めて何度も行き来しながらどんどん修正していくのがベターだなという学びを得た。コンテンツが入ってくるサービスだったら尚更だ(リリース直前、画像の挿入でめちゃくちゃハマってしまった)。

3. 気合と勢い、自分を追い込むだけの環境の大切さ

自分の能力の範疇だけで物事を考えたら成長は止まってしまうと学んだ。新しい技術を勉強していたが劇的な必要性はなく趣味程度。心地よいと感じるコンフォートゾーンの外に身を置き、気合でなんとかするということが結果として技術力を向上させることになる。できる/できない、じゃなくて「やる」と決めて「できる」までやり続けるということ。

先日、こんなツイートを見かけたが、「まさに」と思った。
無理しないと成長しないし、これからも負荷かけていきたい。
いまのうちに負荷かけないのであれば、いつかけるんだと

4. 何をするかよりも誰とするか

今はデザイナー2人とエンジニア2人のチームでサービスをつくっているが1人1人強みが異なり絶妙なバランス感覚を保っている。それぞれ信頼し尊敬しあっている。考え方もかなり近く、コミュニケーションも取りやすい。

正直、できないことはないんじゃないかと思えてくるほどだ。
あまりうまく言葉にできないが、このような感覚は初めてだたった。

何をするかよりも誰とするか

という意味がなんとなく分かったような気がした。

だが、始まったばかり・・

これからもどんどんサービスを良くしていきたいし、
愛されるようなプロダクトをつくっていきたい。

何より、自分もそこにワクワクしていたいなと

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