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第2話 よききみ?ショップ

ふたりがマグカップを出品しようとしているサイト
-バニフルShops-
アズサはサイトを見てタケルに聞いた。
「バニフルってフリマじゃないの?」
「そうなんだけど、なんとネットのお店を作ることもできるんだ」
「へー!じゃあサイトはこれで決まりね!お店の名前作らないと、えっと屋号みたいな?」
タケルは思い出した。
「そうだ!いつか自分の作品を売る時のために考えていたやつがあったんだ」
紙に書いてアズサに渡した。
「ショップの名前はこれにしよう!」
「よき?よききみ?よききみってなに?」
「うーん、なんだろう?まあ なんとなくかな〜。店の名は『よききみショップ』
それよりどんなデザインにしようかな」

「ねぇ教えてよ、よききみの意味!」
「いやいいよ、別に意味なんかないから。アズサだって言うだろ、この前だって『意味はない!そこに活字があるから!』って。書店3軒も行ったじゃん!」
「4軒よ。そりゃあ読書は楽しいからよ。タケルも小説よく読むでしょ?」
「まあそうだけど…深い意味はさておき、お店の名前はこれにする。それよりマグのデザインだよ」
「そういえばタケル、一度マグカップ注文したことあったよね」
「ああ、発注は同じ所に頼もうと思って。その時のマグがこれ!」
「アイコンにしてたやつだったね」
「そうそう。まずはさ、こうお店の顔みたいな看板になるようなのがいいな!」

タケルはいざ売るとなるとどんなデザインにしようか考えた。一方、アズサは次はどこの書店に行こうかと考えながらぽかーんっとマグカップを見ていた。
そして、あっ!とふたりは思うと声をそろえて
「アイコンだ!」
「アイコンとか!」

つづく

(作 : matutomopro )

『マグのおと』
第3話は 4/19(金)の予定✨

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