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YOKEのウクライナ避難民支援

2022年2月24日に始まったウクライナ侵攻により、多くのウクライナ人が命を失い、負傷する事態が続いています。
このような状況の中、横浜市では市民・企業・民家団体等と力をあわせて、オール横浜で避難民のみなさんの安全・安心な生活を支援しています、
YOKEはこれと連携し、避難民の皆さんの支援にあたっています。


YOKEでは横浜市から次の支援事業を受託し運営しています。

ウクライナ避難民支援相談窓口

YOKEでは平時より在住外国人のみなさんからの相談に対応する「横浜市多文化共生総合相談センター」を運営していますが、横浜市では、2022年3月、この相談センターと市内11か所の「国際交流ラウンジ」を「ウクライナ避難民支援相談窓口」と位置づけました。相談センターには、新たにウクライナ語を話せるスタッフを配置するとともに、外部専門家の助言や関係機関・団体の協力を得ながら、避難民のみなさんの相談に応じています。
また、母語による情報提供として、生活案内や関係機関窓口の紹介を作成するとともに、8月にはウクライナ語・日本語による避難民支援ウェブサイトを開設しました。

ウクライナ避難民支援相談窓口(横浜市多文化共生総合相談センター)

日本語学習の支援

避難民のみなさんが、日常生活に必要なことばや文化習慣等を学ぶお手伝いをしています。支援にあたっては、地域で日本語学習を支援されている方等の協力も得ることで、日本語学習を通じて知り合いが増え、地域社会での共生につなげます。

ウクライナ・カフェ「ドゥルーズィ」の運営

避難民のみなさんが、母語で情報交換し、安心して交流できる拠点を運営しています。この拠点は、日本語学習や就職支援セミナーなどさまざまな支援やイベントの場にもなっています。

支援体制の強化

ウクライナ避難民の支援はYOKEにとって前例のない事業です。
これまでの在住外国人のみなさんへの相談対応等で蓄積した知識と経験を基に、組織間の連携・協力と日々の情報共有により、一つひとつ課題解決にあたっています。
また、ウクライナ出身のスタッフからの避難民のみなさんの立場にたった意見を反映するとともに、外部専門家によるメンタルケアの勉強会など研鑽に努めています。

これまでに交流カフェ「ドゥルーズイ」で行われた主なイベント

※YOKE主催・横浜市とYOKEの共催イベント等

日本語教室・日本語ワークショップ

日本語教室「みなとコース」では、初めて日本語を学ぶ人を対象に、挨拶や自己紹介など、日常生活に役立つことばを学びました。また、日本語ワークショップでは、梅雨、七夕、盆踊りなど、日本の文化や季節行事・習慣などに触れる、体験型のワークショップを行いました。いずれも参加者同士の交流も大事にしています。

七夕をテーマとした日本語ワークショップ1
七夕をテーマとした日本語ワークショップ2
日本語ワークショップでの盆踊り
にほんごワークショップ スーパーでお買い物

就労支援セミナー

横浜市とハローワーク横浜が、日本での就労に必要な心構えやマナーなどを説明するとともに、求人企業を紹介しました。

就労支援セミナー1
就労支援セミナー2

ウクライナ文化のワークショップ

ウクライナに伝わる手作り人形や卵の殻を使った工芸など伝統文化に親しみます。

「プィーサンキづくり」の参加者
プィーサンキ


「ブレスレットづくり」の参加者


ウクライナ避難民支援事業に携わる私たちの「おもい」

前例のない中で始まったウクライナ避難民支援事業。私たちにとっても初めて経験することが多く、常に模索しながらの活動が続いています。そのような状況の中でも、1つひとつ経験を積み重ねながらウクライナ避難民のみなさんにとってより良い支援となることに努める毎日です。
ウクライナ避難民支援事業はYOKE内部スタッフだけでなく、さまざまな人に支えられています。支援くださる人々は、この事業に欠かすことができない大切な存在です。
1日も早くウクライナに平和が訪れ、ウクライナ避難民のみなさんが安心して母国に帰ることができる日を願いながら私たちの活動は続きます。
このページでは常に模索しながら事業に奮闘するスタッフの声を紹介します。
(★がついているコメントはウクライナ出身スタッフです。)

軍事侵攻による身の危険から逃れなければならないウクライナの方々。こうした方々を我が国、そしてオデーサ市と姉妹都市にある横浜市が積極的に受入れ、支援に取り組む中、私たちYOKEは、市のオール横浜支援パッケージの一翼を担っています。
この間、市民のみなさま、団体や企業のみなさまからの温かいご支援に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。今後も支援に力を注ぐとともに、この取組が同じようにお困りの外国人の方々への支援や、私たちが目指す多文化共生社会の実現につながるよう、尽力してまいります。
YOKE事務局長 鈴木 一博

YOKE事務局長 鈴木 一博

避難民の方々は祖国から遠く離れ、文化も全く異なる日本に避難することになり、不安で一杯だと思います。でも、ウクライナ語スタッフのみなさんが、とても親身に熱心に接している姿に心打たれ、強い連帯感を感じます。少しでも早く生活の基盤を築き、子どもたちも笑顔で将来に向かえるよう寄り添っていきたいと思います。
(教育等相談担当)

頑張っているウクライナの避難民の方を応援して、役に立ちたいと思います。通訳だけではなく日本での日常生活の相談にも対応して、できるだけ困っている人を助けたい。
(事業コーディネーター)★

私はウクライナ避難民支援の募金活動を担当しています。募金箱はみなとみらい事務所に設置されています。
募金は、市内に避難されているウクライナの方々へニーズ調査を経て、必要な物資を購入する等、生活支援等に活用させていただきます。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
(総務・募金等担当)

ウクライナ避難民交流カフェ「ドゥルーズィ」の担当として、ウクライナ避難民のみなさまに安らぎの場を提供できるよう、また地域社会や市民のみなさまとの交流の機会となるよう尽力したいと思います。避難民のみなさまやドゥルーズィの支援者様が、交流拠点としてドゥルーズィを大切にされていることに、感謝申し上げます。
(交流拠点運営担当)

ロシアの侵攻でショックを受けて、愛しているウクライナのことをとても心配しました。自分が何もできないことにすごく悲しんでました。日本はウクライナの問題に応じて、たくさんの支援してくれて、私ありがたい気持ちでいっぱい。今は YOKEの仕事で自分の居場所を感じています。
ありがとうございます。
(事業コーディネーター)★

日本語を学び就職をするために頑張っている避難民の方々の姿を見て、とても考えさせられます。ウクライナにいる家族のことや故郷の街を思い語る人、人生が思ってもいない方向に変わってしまって心配と不安でいっぱいの人。戦争が終わったら祖国に帰りたいと思っている方はたくさんいます。そんな日が早く訪れますように。
(事業コーディネーター)

「ウクライナ避難民支援事業」は日本に避難してきているみなさんにとって大きな助けとなっていると思います。戦争から逃げたウクライナ人は知らない国へ来て、日本の文化も暮らしも日本語もわからないので大変でストレスがたまるばかりです。ですから、このような支援活動は避難民にとってありがたいと思います。
(事業コーディネーター)★

戦争が早く終わってほしい。みなさまお元気で。
(事業コーディネーター)★

YOKEのみでなく、横浜市の中でも事業として避難民支援するのが初めての試みではないかと思う。そのためみなさんが試行錯誤で進めてきた。避難民の1人ひとりの人生に寄り添うことをどう実践するかは大事だと思う。
(教育等相談担当)

ウクライナ出身者や教育・福祉・カウンセリング等専門家の協力を得て、くらし・日本語・居場所に関わる取り組みのなか、困難な状況下に来日し前向きに日々を送る一人ひとりによりそう大切さを実感しています。多文化共生の実現には、地域と世界の双方に目を向け、人と向かい合いつつ政治にも関心を持つことが欠かせません。
(交流拠点運営・相談・日本語学習支援担当)

困っているウクライナ避難民を助ける、とても重要な事業だと思います。
その事業に参加できてうれしいです。
(支援事業コーディネーター)★

言葉も文化も違う環境での生活は大変かと思います。私たちの事業がウクライナ避難民のみなさんにとって少しでも安心につながることを願っています。事業を通じて得た知識、経験を将来的には在住外国人のみなさんへの支援へつなげていくことが私たちの使命ではないかと考えています。ウクライナに1日も早く平和が訪れますように。
(支援ウェブサイト担当)

もともと人を助けることが好きなので、この仕事を始めたときすごくうれしかったです。
(支援事業コーディネーター)★

これまで日本語教室や、日本語の行事や文化を学ぶワークショップを行うなかで、私たちもウクライナのこと、みなさんのことを教えてもらっています。みなさんが生活のなかで日本語を使ってみよう、人と話してみようと思えることが増え、生活しやすくなるお手伝いができたら嬉しいです。
(日本語学習支援)

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支援事業に携わるスタッフ1
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