「繊細さんが『自分のまま』で生きる本」を読んで。心を癒してくれた一冊。

「繊細な感性を持ったまま、今よりもっと自分のままで人や社会とかかわることはできるのです。」

え?このままでいいの?

強くなろうとしなくても大丈夫なの?

”繊細さん”って、なんて優しい響きの言葉なんだろう。私はこの本を開いた瞬間から、自分の心の中のこわばりのようなものが癒されていくのを感じた。

この本と出会って、初めて”HSP”という気質の存在を知った。HSPとは、直訳すると「敏感すぎる人」。敏感すぎる、と聞くとあまり良いイメージは湧かない。しかし、この本ではその気質をいいものとして捉え、「繊細さん」と呼んでいる。この表現が私はとても気に入った。   

D:深く処理する(深く考える)Depth

O:過剰に刺激を受けやすい Overstimulation

E:感情反応が強く、共感力が高い Emotional&Empathy

S:ささいな刺激を察知する Subtlety

上記の4つの項目が全て当てはまる人は、繊細さんである可能性が高いという。うん、きれいに当てはまる。まるで自分専用のトリセツを見つけたような気分だ。

繊細さんが自分のままで生きる鍵は2つ。

1つめは、自分の「本音」をキャッチできるようになること。

2つめは、「感じていたらやっていけない」とふさいでいた繊細な感性-感じる力-を復活させること。

繊細さんに必要なのは、ストレスに耐え続けることでも鈍感になることでもなく、生まれ持った繊細さを大切に、「本音」と「感性」を育てることなのだ。つまり、自分の気持ちを大事にして、今まで通り感じるものを感じるままに過ごしていけばいいってこと。なんて素敵なことなんだろう!

アーロン博士という人によると、繊細さんと非・繊細さんは、脳の神経システムに違いがあるらしい。光や音などの刺激を受けた時、刺激に対して敏感に反応して神経システムがより高ぶるのが繊細さん。要するに、脳がもともとそういう気質を持ってるってことだ。脳の気質なんだから、自分の受け取り方の問題というわけでもないのか~。

そして!私が大好きなページ「繊細さの素敵なところ」p.22

🌼繊細さんは、本来、毎日の中で深い喜びを感じられる気質。

🌼まわりの人のちょっとした笑顔にほっこりし、空の色合いにじーんとする。絵画や音楽に深く心を揺さぶられ、おいしい食べ物や丁寧に作られた器を手にしては作り手の想いに思いを馳せる・・・。

🌼身のまわりにある「いいもの」に気づき、全身で深く味わって、身も心もふっくらする。

🌼人一倍感じ、深く考え、味わえる。この気質は、喜びをふんだんにキャッチできる幸せの素。

繊細さんって、幸せさんじゃん!!このページ、全国の繊細さんに読んでほしいと思う。一見、何も問題ないように見えるけど…実は感じやすい分、生きづらさもある。繊細さんがたどる道のりは次の3ステップらしい。

1 環境への適応によって行き詰まりが起こる。

2 心を守り、未来の自分を育てる。

3 自分のままで、人や社会に関わる。

まさに、私は今、1の段階を経て2と3を行ったり来たりしている感じ。この本に出会えていなかったら、どのように復活していけば良いのか迷子になっていたかもしれない。実際、1の段階から少し回復しても、先が見えず、自信を失って、また前を向けない日々を何度も繰り返してきた。今ではその時期も自分を休ませるために必要な時間だったと思っている。多分、2の「心を守る」の最中だったのだろう。無駄な毎日ではなかったんだなあ。もし、今後、悩むことがあっても、「人間は、幸せに向かって歩いていく生き物だ」「私には幸せなほうへ歩く力があるんだ」と思い出せばいいことをこの本が教えてくれた。だから安心なのだ。胸を張って、今を生きればそれでいいのだ。

「山あり谷ありで、幸せに向かって生きていく。それが、感情と過去を持つ人間の姿。アップダウンのある道のりを歩くことで、痛みを知っている強さと、まわりへのあたたかい眼差しを併せ持つ、厚みのある人間になっていく。」この考え方を学んでから、私はこれからの人生にわくわくできるようになった。確かに、ダウンの時期はとてもきつい。希死念慮が湧いたときなんかはもう心は枯渇しきっていた。だけど、そのときを耐えたからこそ、今がある。悩んでいたからこそ、この本に出会えた。この本に出会えたから、前を向いて歩き出せるようになった。もちろん、支えてくれる人たちのおかげで生きてこられた。本当に感謝している。この本に出会ったからには、「本音」と「感性」を育てて、ありのままの繊細さんとして笑顔で生きていきたい。そして、今度は自分も支えてくれる人の支えになり、大切な人たちの太陽みたいな存在になることが私の目標。

そのために、私は2つのことを始めた。

ひとつは、毎日、夜寝る前に日記を書くこと。自分を癒してくれるハーブティーをお供に。こうして自分の一日の行動や気持ちを振り返ることは、「本音」を言葉にする習慣にもなって効果的だと実感している。

もうひとつは、繊細な感性でとらえた日々をSNSで発信すること。これは、この本でもお勧めされていて、感性を磨くためにも、新たな仲間をつくるためにも大変よい。毎日1つ、感じたことをtwitterで呟いている。因みに!この前つぶやいたら、フォローしているこの本の著者さんからいいねが来て嬉しかった!!!

さて、お外はとってもいい天気。自然をいっぱい感じながらジョギングしに行ってきま~す。

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