一目連（妖怪百文字縛）

一目連いちもくれんから出た雲は、
暴風雨を巻き起こす。

独眼竜の荒ぶる神で
多度大社たどたいしゃの摂社せっしゃに祀まつられる。

川が溢あふれ、
家を流され、
助けを求める声のうねりを
一目連は聞くという。

そんなことお構かまいなしに
風が吹けば
子供は、はしゃぐ。

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『図説 日本妖怪大全』
水木しげる著
講談社+α文庫
1994年6月20日第1刷発行
2006年6月29日第18刷発行
の解説を参考にして書いたものを

『決定版　日本妖怪大全　妖怪・あの世・神様』
水木しげる著
講談社文庫
2014年2月14日第1刷発行
の解説もあわせて参考にして改稿しました。