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「Google翻訳が優秀なんでもう英語の勉強やめても良いですか?」

みなさん元気ですか?

今日は、英語学習のモチベーションが低い学生からたまにされる以下のような質問へのけいしー流の回答を共有します。

いかがその質問です。

「なぜ英語を勉強しないといけないのですか?自動翻訳機があれば英語勉強しなくても良いんじゃないですか?」

確かに最近は自動翻訳アプリ翻訳デバイスがどんどん開発されるので、みんな気になるところではありますよね。

それに関するけいしー流の回答を今回は記事にしました。ぜひ読んでみてください。

Topic Sentence:高度な自動翻訳機が出てくるからこそ英語が必要になる

そもそもですが、僕は高度な自動翻訳機が出てくるからこそ残念ながら英語が必要になると思っています。


Reason1: 文脈や感情で発話者の意図を読み取る難しさ

その理由ですが、まず翻訳機で翻訳された文章が”正しい”と、どうやって判断しますか?

正しいというのは、発話者が本来頭の中で意図した意味として伝わるかどうか、という意味です。英語を知らないと、使えるのが日本語のみだと、何が相手にどう伝わったかわかりません

言語は非常に細かい表現の幅があり、もちろん表面的な会話「トイレどこですか?」等は翻訳機で十分だと思いますが、その他の複雑な意味を含む文章構造は、その伝達が文脈や対話者との関係に依存します。

相手が自分の発言に対してどう思ったか、なんかは翻訳された文章から読み取るのは至難の技です。直接同じ言語を使用した方が、拙い英語でも、相手に伝わるし、理解もできるのです。

Reason2: 言語学習=共通の認識を持つこと


次に、他の言語を知らないと、こちらの正しいが相手にとって正しくない状況に出くわしたときに、適切な意思疎通が図れません。

上のReason1は、あなたも対話者も共通認識を持っていても、翻訳で意図したことがズレる可能性があると述べましたが、ここでは、そもそもの共通認識がない場合を考えます。

礼儀(ポライトネス)なんかはいい例です。

例えば、あなたは足が速いとします。そんなあなたに向けて、知人程度の年上の人が、「あなたは足が速くてすごいですね」とほめたとしましょう。あなたはなんて答えますか?おそらく「いやあ、そんなことはありませんよー」というかもしれません。日本語でいうところの謙遜というものですね。多くの日本人がそう答えると思います。

ですがこれ、例えば英語母語話者からすると、「なんでこちらはあなたのいいところを褒めたのに、この人はそれを否定するのだろう」と否定的な感情を抱く可能性があるのを知っていますか?

これは翻訳では変換されません。受け答えの正解が文化ごとに違うのです。だから共通の言語を学習・使用し、相手の文化(=言語)を知ることで相互理解を図ることが重要なのです。

Reason 3: 文法の差異に影響される翻訳スピード

やはり、ある一定以上に翻訳にかかる時間を短縮するのが難しいと思います。

この記事で書かれた文章のように、人は常にきれいに文章を喋りません。おそらく実際に友達とコミュニケーションをとるときは、完全な文章ではなく砕けた文章、意味や単語が常に前後するような話し方をしますよね。

その場合だと、喋り終わるまでまたないと翻訳が完結しません。でも相手の言語を知っていれば、リアルタイムでどんどん相手の言いたいことが頭に入ってくるので、整理する時間もでき、結果的に理解するのが早いです。

加えて、例えば英語と日本語の語順の違いがあるような言語間では、やはりどうしても翻訳に時間がかかります。英語はSVという語順なので、早いうちに「誰が、何をした」がわかりますが、日本語では主語があって目的語がきて、最後に動詞が来ます。

もし日本語を英語に翻訳するならば、主語のあとの動詞が現れるまで、翻訳をまたないといけません。つまり、Sの後にくるVを日本語からの翻訳をする場合、相手は喋り終わるのをずっと待たないといけないですね。

この時間の短縮はどうするのでしょうかね。やはりストレスは溜まると思います。普通に英語が喋る人を探してその人としゃべるでしょう。

Conclusion

以上のことから、自動翻訳機が進歩しても英語学習をしないと英語での意思疎通は十分に図れません。もし、日本語だけで生活していくことが決まっている人はいいのですが、いつどこで英語がより求められる時代になるかわかりません。今後も国と国の境目は、共通言語である英語を介してどんどん溶けていきます。英語を勉強しましょう!

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