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「Endless SHOCK」レポート(帝劇2024.5.15昼)

行ってきたぞラストイヤーSHOCK!
FC先行で外れて、一般でなんとか確保して、

「まあ一般だし、二階席でしょ」

って思ってたらコレ

い、1階B列???????
Bって、アルファベット二番目?????
いやまさかまさか。
きっと最後列がA列なんでしょう。

違った。
バリバリ2列目だった。
しかもサブセン通路側。
ロビーで動揺しすぎて、ツイッターのプラべ鍵垢で座席をさらしてフォロワーさんたちに確認してもらう。

「おめでとうございます!」
「通路側だから見やすいですね!」

マジっぽい。

半信半疑のまま、2018回公演記念アーチの撮影列に並ぶ。

並んでたけど誘導がスムーズで5分程度で撮影できた。
その後、トイレ行ったり物販でパンフレットとステージフォト用ファイルを買って心を落ち着ける。
まさか、一般で2列目なんて……しかもサブセン通路なんて……

さて公演も10分前。
席へ向かう。
一番後ろの扉から入場して、どれだけ歩いてもなかなか席に着かない。
ステージに席が近すぎる。
自分の席を確認。
ステージを目視。

近い。

っていうか、オーケストラのコンダクターの目の前である。
気まずい。
通路側なので視界が一切遮られない。

別件だが、私はキスマイのドームツアーのFC先行が全滅した。
結構凹んだ。
その分の運がすべてSHOCKに注ぎ込まれた可能性がある。

そして幕が開く。

居る。

堂本光一が居る。

”””存在”””している。

ヤバい。

ツチノコの一種かと思っていた。

階段の上からまっすぐに歩いてくる堂本光一。
小学生の頃、堂本光一に抱いた初恋を思い出す。
お昼に「ピカイチ」という番組をやっており、その番組の中に「資格ゲッターピカイチ」という企画があった。
そこでは光一くんが机に向かって一心不乱に勉強していた。
キラッキラのアイドルなのにだ。

私は有難いことに、両親に「勉強しろ」と言われて育てられた。
塾も行かせてもらっていた。
幼い頃から勉強というものを身近に親しく感じていた。
だからセーラームーンで一番好きなのは亜美ちゃんだったし、勉強している人に弱いのである。
見た目もカッコよく、キラキラ王子様で、歌も歌えて、ダンスも踊れて、演技も出来て、バラエティでも面白くて、勉強も頑張っている光一くんに一気に恋をした。

その初恋の人が目の前に歩いてくる。
手を伸ばせば届くような距離まで近づく。
肉眼で毛穴まで見える(肌がきれいで目立たなかったが)。
光一くんが声を張ると、唾の飛沫が目に見えた。
すごい。
飛沫感染のイメージ映像はホンモノだったんだ。
感動した。
私は頭が狂っているので、堂本光一の持つなんらかのウイルスに飛沫感染したいと思った。非常に不謹慎である。

光一「皆様ようこそお越しくださいました。2000年から始まったSHOCKですが、今年でラストイヤーとなります。皆様それぞれの思い出を振り返りながらご覧いただけたらと思います」

ところで、今回のチケット。
一般取れたのがエターナルだったつもりが、帝国劇場のスケジュールでは本編になっていて、

「私は本編を見るのか?エタを見るのか?」

と始まるまで分からなかったのだが、本編だった。
本編が観たかったのでこちらもラッキーだった。

ここからは、記録用に出演者等も書きつつ、感想を書き散らしていく。

1.概要

Endless SHOCK
2024.5.15 13:00~
帝国劇場

2.主な出演者

主演……堂本光一
ライバル……佐藤勝利
リカ……中村麗乃(乃木坂46)
オーナー……島田歌穂
越岡裕貴(こっしー)、松崎祐介(松)、高田翔、寺西拓人、松尾龍、尾崎龍星

3.感想

●フライング近い死ぬ

一幕の最初の方でフライングが1回、二幕で2階席まで到達する尺の長いフライングが1回、ラストに、布に腕の力だけでしがみついて行うフライングが1回あるのだが、どれもあまりにも近い。
フライングというのは、ステージ中央から斜めに向かって走って飛び、空間の中を円を描いて舞ってステージに戻るわけである。

最初のフライングは、私とは逆方向、下手側に向かってフライング。
空中から見ると反時計回りのフライングだった。
ステージから飛び、回りながら高度を上げていき、最後は緩やかに高度を下げて着地するのだが、その着地の直前に光一くんの足先が頭の上を掠めていった。
高度を下げながらステージに降り立つ直前。
光一くんの靴裏が私の顔面に一直線に向かってきて、

「光一くんに顔面ドロップキックされる時ってこうなるんだ」

と思った。
疑似体験出来てよかった。
来世で光一くんと私がもしプロレスラーとして一戦を交えることになったら、今日の記憶がよみがえるのだろう。

●戦闘シーンからの階段落ち

あそこ、戦闘シーンから激しすぎて頭がパニックになる。
死闘にしか見えない。
ホントに人死んでるよね!?演技なの!?あれが!?

命がけで敵を倒していくコウイチ、ショウリの元へと階段を上っていくコウイチ、刀を手放すショウリ、予備の刀をコウイチに渡すテラニシ、それが真剣だと気づいて動揺するコウイチ、Show must go on の精神のもと、真剣をショウリに差し出すコウイチ、「止めてくれ!」と必死で叫ぶテラニシ、止まらない音楽、「続けろ」とショウリに言い放つコウイチ、絶望の表情で刀でコウイチを斬りつけるショウリ、迸る血、血、血、そして階段の最上段から転げ落ち、血まみれでもがき苦しむコウイチ。そして幕は下りる。

顔を血で真っ赤に汚してのたうち回るコウイチのギラギラした目を私は忘れられない。
この先もきっと忘れない。
忘れられない。

●ショウリの言い間違えを拾うコウイチ

一幕で、ショウリが寺西に
勝利「行くぞ!中西!!!」
って元気よく声かけてて笑ったし、その後寺西がオーナーの歌穂さんに

寺西「オーナー、俺、寺西です……!」
歌穂「分かってるわよwwww」

そして二幕。
死んだはずのコウイチが楽屋に帰ってくるシーン。

光一「笑えよ中西!!!」
寺西「中西だよ!!!!!!!!!!」

中西なのかよwwwwwwwww
寺西だろwwwwwwwwwwwwwww
もうめちゃくちゃだよwwwwwwwwwww

●フライングが近い死ぬリターンズ

二度目のフライングの時。
ステージセンターでワイヤー装着した光一くんが、助走つけて一直線に私の方に走ってきて、そのままステージを離れて目前までぶっ飛んできて、蹴り飛ばされるかと思って仰け反った。
マジで命の危機を感じた。
3Dみたいに推しが飛び出してきた。

3Dみたいにっていうか、3Dなんですけど、現実問題として推しがステージから目の前に飛び出してくること……ある!?
あったの!!!!!!!!!!!

●歌穂さんのオーナー♪

今回5月公演を取ったのには理由があって、島田歌穂さんのオーナーが観たかったから。
歌穂さんは、映画『メリー・ポピンズ・リターンズ』でトプシーの吹き替えを担当しているのだが、それで

「この人の歌、ヤバい……!好き!!!!!!」

となって、舞台『メリー・ポピンズ』も観に行ったし、ささやかにファンなのである。
とにかく表現力が尋常ではないと思う。
オーナー役も素晴らしかった。

ビバ様のオーナーに沿いつつも、歌穂さん独自のオーナー像を作り上げていて素晴らしかった。
歌穂さんのオーナーが観られてよかった。
嬉しい。

●シェイクスピアの芝居をやろうと思っているんだ

アドリブなのか分からないんだけど、コウイチとコシオカのシーンで

こっしー「シェイクスピア役は誰がやるんだ?」
コウイチ「?????」
こっしー「主役だろ?シェイクスピアって」
コウイチ「もうお前やれよwwwwwww」
こっしー「いいの!?!?!?」

よかったねwwwwwwwwww
主役だよwwwwwwwwwwwwwww
かわいすぎるだろwwwwwwwwwwwww

●満面の笑顔ピースの遺影

ピアノのところに飾られてるコウイチの遺影が満面の笑顔ピースで、コウイチの死が告げられる悲しいシーンなのに「ここ、笑うとこ……!?」ってなったwww
何あれ欲しいwwwww
グッズ化してwwwwww

●勝利のライバル役について

いや、マジで良かったんですよ。
勝利って上品じゃないですか。
ライバルってオラオラ系のイメージだから、勝利がライバル役なんて出来るの!?って思ってたの。
でもステージに居たのは佐藤勝利じゃなかった。
ニューヨーク育ちのヤンキー”ショウリ”だった。
完璧に役を作り上げてた。

コウイチへの憧れと嫉妬と情がないまぜになって苦しむ演技が本当に良かった。
悪夢にうなされて

「コウイチ……どこ行くの……?」

と呆然と宙を見るあの演技、勝利にしか出せない悲しみがあったと思う。
まるで親とはぐれた子どものような。
パンフレットで光一くんが、上田竜也のように年齢が近いライバルと、勝利のように年齢が離れたライバルでは出来上がる役が違うと話していたけど、それがあのシーンに表れていたように感じた。

勝利、声の伸びも発声も良くて聞き取りやすかったし、コウイチばかり脚光を浴びて誰も自分を見てくれないと荒れる演技と、「コウイチ……どこ行くの……?」と追いすがるシーンの演技のギャップも自然ですごく良かった。
見事なライバルだった。

●2階に飛ぶフライングホントすごすぎ案件

あれホントに狂ってるよね。
誰がフライングで2階席に着地しようって言いだしたんだろう。
そして出来ちゃうのがすごい。

後ろ振り返ってさらに上を見上げないと何が起きてるのか分からなかったけど、とにかくなんかすごいことが起きていることは分かった。

●騒がしいカテコの松

カテコの最後の最後、幕が下りるその瞬間の松が騒がしすぎてホント笑った。
ひとりだけサタデーナイトフィーバーみたいなポーズで幕の後ろに消えていった。
マツザキってストーリーの中でもホントにいいやつですよね。
ずっとライバルに寄り添って。

●最後の光一くんの挨拶

「本日は皆様どうもありがとうございました。2024年のSHOCK、いかがだったでしょうか?オープニングの時も言わせていただきましたが、2000年から始まったSHOCKの幕を今年で下ろす決断をしました。初演の時は21歳でした。そんな若い時に座長として帝劇という歴史あるステージにたたせていただいて、これだけ長いことやれるなんて思ってもいませんでした。本当に、多くの皆さんの支えによってここまで来れたと思います。本当にありがとうございました」

4.総括

最高のステージだった。
感謝してもしきれない。
帝国劇場の外は一面SHOCKでラッピングされていて感動的だった。

素晴らしい舞台をあんな間近な席で見られて、まだ夢の中に居るような気分である。
これから地方公演2か所、そしてまた帝劇に戻ってくるわけだが、どうかケガやトラブルなく完走できることを心から祈っている。