漢方医 中田の談話室

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泉州統合クリニック院長 漢方医 漢方治療を中心に、食養生、ヨガ、アーユルヴェーダ、鍼灸など種々の外来を通して本来の健康を取り戻すお手伝いをしています。 https://www.longwood-senshu-cl.com/greetings.html

最近の記事

鼻緩む春、春は養生の決算日(なぜ花粉症になるの?)の図

    • 鼻緩む春、春は養生の決算日(なぜ花粉症になるの?)

       冬〜春にかけての鼻炎には二種類あります。一つは、冷えによる鼻炎、もう一つは緩みによる鼻炎。え?何を言ってるの?と言う声が聞こえてきそうですが、これから説明していきますね。 二種類の鼻炎 ① 寒・凍りの鼻炎 ② 温・緩みの鼻炎 (寒・凍りの鼻炎)Vol.16で少し説明しましたが、体が冷えすぎている状態、例えて言えば土がカチンコチンに凍った状態で土の上に水を撒いてみましょう。水は染みこんで行くことはなく、表面を流れます。もし、その土が暖まってふかふかに

      • 潤いにくい冬の乾燥肌とその解決方法(図)

        • 潤いにくい冬の乾燥肌とその解決方法

           冬の間、皮膚の乾燥に悩んでいる方は多いと思います。こういう時、保湿クリームを塗ったり、美容液を使ったりして保湿しようとされている人は多いのではないでしょうか。実際、そのような対応をしていて皮膚の状態はいかがですか?「やっぱり今年は乾燥が強い!」そのような声が聞こえてきそうです。それはなぜでしょうか。  キーワードは「冷え」です。これは水の状態でイメージすると分かりやすいです。  温かい時、水は液体で、蒸発をすると湿気の元となりますね。それが氷点下を下回り冷えていくとどう

        鼻緩む春、春は養生の決算日(なぜ花粉症になるの?)の図

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          ホットフラッシュの謎(説明図)

          ホットフラッシュの謎(説明図)

          ホットフラッシュの謎

          「最近のぼせが辛くって」「恥ずかしいぐらい汗がぼとぼと出るのです」「夜中に熱くなって目が覚めます」これって更年期ですか?とよく尋ねられますが、尋ねてこられる方が30代の女性や60代の女性からだったりします。本来、更年期症状とは、閉経に伴う諸症状なのですから、閉経に伴わないこれらの「ホットフラッシュ現象」は更年期症状類似症状とは言えますが、更年期症状ではありません。では、なぜ、その様な事が起こるのでしょうか。  後の話をスムーズにするために、ここでいう「のぼせ」(ホットフラッ

          ホットフラッシュの謎

          なぜ冬に心は落ちるのか(説明画像)

          なぜ冬に心は落ちるのか(説明画像)

          なぜ冬に心が落ちるのか?

          「身体の暖房費を節約しよう!」  一体、なんのこっちゃ?と思う人が多いと思いますが、これをお読みの皆さん、今年の冬はいつもより寒かったですか?それとも大丈夫でしたか?いつもの冬より寒いと思った方の中で、「なんかやる気がでない」、「希望が持てない」、と心が落ち込んでいる人いますか?逆に、今年の冬はそんなに寒さを感じなかったわ!と思っている人はどうでしょう?  最近、東電の電力不足が話題になったり、北欧にて渋滞にはまった電気自動車が暖房に電気を消費して動かなくなったりというニ

          なぜ冬に心が落ちるのか?

          「起立性調節障害」

          「頭痛、眩暈が酷くて朝起きられない」小学校高学年から中学生に起きやすい症状です。一般的には、引用した記事のように自律神経失調による「脳の血流低下」が原因とされ、対処法については長い目で見守る事、周囲が理解すること、そして運動となっていることが多いです。しかし、東洋医学的な視点に立ってこの問題を考えたとき、なぜ、ある日突然に朝起きられなくなるのか?にフォーカスを当てる必要があります。私が今まで診察してきた経験から話をしますと、「起立性調節障害」で受診する若者は、主に夏休み明け、

          「起立性調節障害」

          陽差しを感じよう

          明けましておめでとうございます。皆さまはどのようなお正月を過ごされたのでしょうか。お正月は普段と違う気の使い方、胃の使い方をする時期ですね。そろそろ元の身体に戻さなければと焦っている方も多いかと思います。年末は、冬至を過ぎるまで辛抱と申し上げましたが、お正月を過ぎましたね。 今月のテーマは「陽差しを感じよう」 です。 暑さや寒さは太陽の動きから1ヶ月少々遅れるので、まだまだ寒い日が続きますが、陽差しの方は確実に増してきています。冬は地固めの季節であまりガサガサ動くもので

          陽差しを感じよう

          日差しを感じよう(図)

          日差しを感じよう(図)

          「気持ちが上がらない」

           12月に入り、寒さが身にしみるようになりましたね。ここ最近「調子が悪い」「気持ちが上がらない」という受診が増えました。これをお読みのあなたはいかがですか?  七十二候を確認してみましょう。「閉塞成冬」(そらさむくふゆとなる)と出ていますね。冬至直前の12月初旬、いよいよ冬になります。山の動物たちも冬眠します。「閉塞」この文字が示すように、「寒」が周りを取り囲むので、私達の身体は毛穴を閉じて身を固くし、お腹を抱えてまるまって寒さに耐えます。身体の穴が閉じると同時に心体の扉も

          「気持ちが上がらない」

          寒さと痛み、寒さと抑鬱の関係(説明)

          11月下旬から、急に寒くなりましたね。身体×心体=行動のお話しをしてきましたが、今回は「今、身体に起きている事」についてお話ししたいと思います。 今回のポイントは「寒気」です。寒気は身体に様々な影響を及ぼします。一枚の画にしましたので、まずは前回の関連投稿をご覧下さい。 キーワード:「寒気」「冬至」「足湯」 この2週間ほど、「眩暈」「頭痛」「動悸」「肩凝り」と言った上半身の症状に加えて、「腹痛」、「下痢」といった下半身の症状、そして「不眠」、「夜間尿」が増えています。一

          寒さと痛み、寒さと抑鬱の関係(説明)

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          (身心の公式) 身体×心体=行動(結果)

          中田の身心第1公式「身体×心体=行動」 この身心の公式を理解することで体調不良が引き起こされる構造が理解できるようになります。 公式:身体×心体=行動は、(身体×心体に起きている出来事、変化のプロセス)が(行動という結果)を作り出すこと意味します。 2×2=4、1×4=4、4×1=4、いずれも結果は4となりますね。(この数字は体や心に起きている不具合の程度を表す数字と考えて下さい。)結果は同じ4でも、体の不具合が1なのか2なのか4なのか、心の不具合が4なのか2なのか1なのか

          (身心の公式) 身体×心体=行動(結果)