Amazonで『カフカの短編を読み解く』を出版しました
Amazonで『カフカの短編を読み解く』を出版しました。noteで書いた記事を部分的に書き直してまとめたものです。
Kindle版とペーパーバック版の両方があります。
カフカの詩1編と短編17編を掲載し、その一つ一つに筆者の解釈を添えています。
普通の小説は、読めば内容がだいたい理解できます。ところがカフカの場合はそうではありません。読み終えても、「いったい何が書かれていたの?」と首をひねることがしばしばです。
短編のすぐ後に解釈を付け足したのはそのような理由からです。解釈に納得してもらえればそれでよし。そうでなくても、それがきっかけになって理解が進むこともあります。
カフカと言えば、不安、苦悩、孤独、絶望という語がすぐに思い浮かびます。でも本書では、カフカ作品のユーモラスな側面にも光を当てています。クスッとなる部分がきっとあります。
取り上げた作品は、以下の「目次」のとおりです。補足では、『父の気がかり』に出てくる謎の生き物オドラデクに関する、これまでの主な解釈を紹介しています。
少しでも、カフカっておもしろい、と思ってもらえればうれしいです。
【目次】
はじめに
詩「夕陽のなか」
『ぼんやりと外を眺める』
『山にハイキング』
『通りに面した窓』
『インディアンになりたい』
『掟の門』
『天井桟敷にて』
『隣り村』
『橋』
『新しい弁護士』
『一枚の古文書』
『皇帝のメッセージ』
『右手と左手の戦い』
『父の気がかり』
『かわいい蛇よ』
『町の紋章』
『ポセイドン』
『仲間同士』
補足 オドラデクについてのさまざまな解釈
あとがき
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