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5分で読む沖縄現代史

大学で沖縄の戦後史について話した。その骨子は以下の通り

沖縄戦


太平洋戦争末期、沖縄で唯一の地上戦が行われた。それは、本土決戦の準備のため沖縄で米軍を足止めしておこうという狙いだった。
読谷に上陸した米軍は、南に逃げた日本軍を追い詰めていく。
しかし、住民を盾にとって逃げ、ゲリラ戦を仕掛けてくる日本軍に手を焼いた。そして多数の犠牲を出したことから、本土上陸を避けるために原爆投下に傾いていった。


沖縄返還と密約


沖縄返還で、日本の本土は沸き返ったが、沖縄では重苦しいムードだった。基地がそのまま引き継がれたからだ。
さらに沖縄の重要性に鑑みて、米国は日本と核をめぐる密約を結んでいた。
昭和47年(1972)の沖縄返還に際して、有事の際の米軍による核兵器の持ち込み、および軍用地の原状回復費用の肩代わり行う事を約束した。2009年9月から翌年3月にかけて外務省の調査チームと有識者委員会がそれぞれ調査・検証を行った。


沖縄に基地は必要か


軍だけが使っている基地(米軍専用施設)は、日本にあるもののうち、その面積の約70%が沖縄に集中し、人口の9割以上が居住する沖縄本島では約15%の面積を占めている。その規模は、東京23区のうち13区をおおってしまうほどの広大な面積となる。


沖縄の発展を阻んでいるのは、事故や事件を引き起こす米軍基地の存在だ。県は基地の大幅縮小を求めている。


沖縄で目立つ子どもの貧困


貧困率が高いのは、非正規労働者が多く、その割に生活費がかかるという沖縄の社会構造が原因と指摘されている。

沖縄の未来像


沖縄県の調査では「沖縄らしい自然と歴史、伝統、文化を大切にする島として欲しい」との要望が最も多い。

役だった本
沖縄現代史 新崎 盛暉 岩波新書
沖縄から貧困がなくならない本当の理由 (光文社新書) 樋口耕太郎著
沖縄密約をあばく 記録 | 沖縄密約情報公開訴訟 日本評論社


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