2024韓流実態調査
文化体育観光部と韓国国際文化交流振興院がまとめた「2024年海外韓流実態調査(2023年基準)」のポイントをひろってみた。
韓国ドラマの人気が高まっているが、やはりベトナムなどアジアの国が中心なようだ。日本は韓国料理の人気が高い。
調査はここからダウンロードできる。
この調査は、26カ国の15歳から59歳までの韓国文化コンテンツ経験者を対象としたオンライン調査である。調査の結果、回答者の68.8%が韓国文化コンテンツに好感を持っていることが分かった。特に、インドネシア、インド、タイ、UAE、ベトナムで好感度が高かった。コンテンツ別の好感度は、ドラマ、美容、映画、バラエティの順に高かった。2014年から10年間の好感度を比較すると、2019年までは食べ物、美容、ファッションなどが上位だったが、2020年以降はドラマ、バラエティ、映画などの映像コンテンツが上位を占めている。
韓国のイメージについて尋ねたところ、7年連続で「K-POP」が1位となった。続いて「韓国料理」、「ドラマ」、「IT製品/ブランド」、「美容製品(化粧品)」の順に回答率が高かった。
回答者の45.9%が1年前と比べて韓国文化コンテンツへの関心が高まったと回答し、43.5%が変わらないと回答した。1年後には、自分の関心が「高まる」と答えた人は46.0%、「変わらない」と答えた人は44.4%だった。1年後には、韓国文化コンテンツへの消費支出が増加する(41.4%)よりも「変わらない」(46.1%)と答えた割合の方が高かった。
韓国ドラマの経験率は65.1%で、食べ物、映画に次いで3番目に高い数値となった。インドネシア、ベトナム、マレーシアなどで経験率が高く、スペイン、カナダ、オーストラリアなどでは低かった。
回答者の40.9%が、韓国ドラマは自国で「大衆的な人気」があると回答した。この割合は、過去5年間で年平均10.7%ずつ上昇しており、11個の韓国文化コンテンツの中で最も高い成長率となった。
韓国のドラマを見たことがある人に好きな海外ドラマを聞いたところ、「韓国」(39.6%)と「アメリカ」(29.1%)が上位2位となった。特にアジア太平洋地域では、「韓国」(51.5%)の回答率が「アメリカ」(22.1%)の2.3倍と高かった。
韓国のドラマを見たことがある人のうち、75.7%が韓国ドラマを「気に入っている」と回答した。好感度が高い国は、インド、UAE、インドネシア、タイ、ベトナムなどである。
韓国のバラエティ番組を見たことがある人は48.2%だった。マレーシア、ベトナム、タイ、台湾では経験率が80%近くに達している。カザフスタン、ロシア、日本では韓国のバラエティ番組の経験率が非常に低かった。
好きな海外のバラエティ番組を聞いたところ、アジア太平洋地域と中東では「韓国」が1位となった。アメリカ、ヨーロッパ、アフリカでは「韓国」が2位となった。
韓国のバラエティ番組を見たことがある人のうち、74.5%が「気に入っている」と回答した。インドネシア、UAE、インド、タイ、ベトナムなどの国で「気に入っている」という回答率が高かった。一方、カザフスタン、ロシア、イタリアなどでは低かった。
韓国映画の経験率は69.6%で、韓国料理に次いで2番目に高い数値となった。インドネシア、タイ、マレーシアなどで高く、日本、カナダ、イギリスなどでは低かった。
好きな海外映画を聞いたところ、「アメリカ」(47.6%)、「韓国」(22.0%)が1、2位となった。韓国映画の経験者のうち、74.6%が最近見た韓国映画を「気に入っている」と回答した。好感度が高い国は、UAE、インドネシア、インド、タイなどであった。
韓国音楽の経験率は64.6%で、11個の韓国文化コンテンツの中で4番目に高い数値となった。インドネシア、ベトナム、タイなどで高く、エジプト、サウジアラビア、イタリアなどでは低かった。日本は、韓国音楽の経験率が26カ国中6位となり、ドラマや映画などの経験率が中下位にとどまったこととは対照的な結果となった。
自国で人気の音楽について聞いたところ、すべての地域で「アメリカ」が1位、「韓国」が2位となった。特にアジア太平洋地域では、1位の「アメリカ」(41.2%)と4.8%pの僅差で2位(36.4%)となった。
韓国のファッションを利用したことがある人の割合は58.4%で、11個の韓国文化コンテンツの中で5番目に高い数値となった。ベトナム、タイ、インドネシアなどの東南アジア諸国が上位を占めた。一方、日本やヨーロッパ(フランス39.8%、ドイツ40.0%など)は下位に分布している。女性(66.2%)と20代(64.8%)が比較的経験率が高かった。
好きな海外ファッションを聞いたところ、「アメリカ」(26.8%)、「韓国」(24.6%)、「中国」(9.9%)が上位となった。特にアジア太平洋地域では、「韓国」(34.6%)の回答率が「アメリカ」(22.1%)より1.6倍高かった。
韓国のファッションを経験した人のうち、70.4%が韓国のファッションを「気に入っている」と回答した。好感度が高い国は、インド、ベトナム、UAEなどである。
韓国料理の経験率は75.2%で、11個の韓国文化コンテンツの中で最も高い数値となった。ベトナム、タイ、台湾などのアジア諸国が上位を占めた。ブラジル、トルコ、イタリアなどの中南米とヨーロッパは下位に分布している。日本は、音楽(26カ国中6位)を除けば、一貫して経験率が中下位にとどまっているが、韓国料理の経験率は7番目に高く、日本における韓食の人気の高さを裏付けた。また、オーストラリア、カナダ、アメリカも、他のコンテンツの経験率は26カ国中ほぼ中下位にとどまったが、食べ物経験率はそれぞれ9位、10位、11位となった。20代以上(20代77.1%、30代77.5%、40代75.2%、50代75.8%)の経験率が10代(71.0%)よりも高かった。
自国で人気の食べ物について聞いたところ、「アメリカ」(16.9%)、「韓国」(15.5%)などが上位となった。
韓国料理を経験した人のうち、72.9%が韓国料理を「気に入っている」と回答した。好感度が高い国は、タイ、ベトナム、インドなどであり、低い国は、カザフスタン、ロシア、イタリアなどであった。経験率と「大衆的な人気」認知率が高かった日本(66.4%)は、好感度では26カ国中20番目と下位にランクされた。
韓国料理を有料で利用する意思があるかどうかを尋ねたところ、62.7%が「そのつもりである」と回答し、「普通」は22.8%、「有料では利用しない」と回答した人は14.5%だった。
韓国料理の経験者に、韓国料理の利用が簡単かどうかを尋ねたところ、64.9%が「利用しやすい」と回答し、11.4%が「利用しにくい」と回答した。
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!