見出し画像

死ねば忘れられる 青空のむこう

The Great Blue Yonder

missの使い方4 寂しく思う、いなくて困る、などの気持ちを表す時など
「〜がいないので寂しく思う」「〜がなくて困る」などといった気持ちを表す意味があります。
I miss you.
(あなたに会いたい。)
I still miss him.
(彼がいなくていまだに寂しい。)

Are you going to move? I’m going to miss you.
(引っ越すの?寂しくなるわ。)
It’s been a year since you started to live in Malaysia. What do you miss most about Japan?
(あなたがマレーシアに住んで1年経ちました。あなたは日本の物で何が一番恋しいですか。)
また気持ちを表す「miss」には、「miss A doing」で「Aが〜したのを懐かしく思う」や「〜できなくなったことを残念に思う」などの意味もあります。
We will miss her singing happy birthday to us.

(彼女がハッピーバースデーを歌ってくれたことを懐かしく思うでしょう。)

https://www.eigochat.jp/blog/?p=4459

ぼくだよ。ハリーだよ。戻ってきたんだ。ぼくを覚えているだろう。 ぼくが誰だか分かる? そして最も聞きたかったのは「ぼくがいなくてさみしくなかった?」

しかしぼくの言葉を聞けるのは、150歳のアーサーだけだった。

「青空のむこう」は、アレックス・シアラー作。交通事故で亡くなった少年ハリーが、死者の国から地上に舞い降り、自分の存在があっというまに消え去っていくことに衝撃を受ける。
お姉ちゃんとけんかして仲直りをしていなかった心残りを解決しようとする物語だ。

紹介した場面は、亡くなったハリーが魂となって通っていた学校に行く。

しかし、友達たちはすっかりハリーのことを忘れ、ハリーとケンカしていた相手と仲良く遊んでいる。声は届かない。

何回読んでも胸がチリチリする。

死んだ人が、現実社会に戻ってなんとか最後の望みを叶えるというストーリーはよくあるが、この物語は主人公が少年なのが特徴だ。

私も60を過ぎて、死をより意識するようになった。医療ドラマを見ると、わたしもああやって手術を受けて死ぬのかとか、私が死んだ後家族はどう暮らすだろうとか。

死んでしまえば、あっと言う間に忘れられてしまう。これは冷たい現実だ。

だから生きなければならない。ハリーの言葉は、それを伝えてくれる。



よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!