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5分で分かるレールガン 北朝鮮の極超高速ミサイルに対抗できるか

2022年に入って北朝鮮が、極超音速ミサイルと称するものを相次いで発射している。このミサイルに対抗するため、日本の防衛省がレールガンというものを本格開発するという。どんなものなのか、まとめてみた。

松野官房長官は、定例会見でレールガン開発を明言した。

レールガンなどの最先端技術も選択肢に入れ、防衛省においてしっかりと検討していく。防衛省は来年度予算案に65億円を計上するなどして、5年後以降の試験運用を目指す。

そもそもレールガン(電磁砲)とは何か

砲身のレールと砲弾に取り付けられた電気の通り道にに大量の電流を流し込み、強い磁場を発生させて弾を飛ばす次世代兵器。電気を動力に変える一般のモーターと同様の原理を利用する。発射時に火薬が不要で、弾を超高速で当てて物理的に対象を破壊できる。長射程のため飛来物だけでなく、遠方の艦艇などに対しても有効とされる。

ただ、欠点は4つある。

電源装置
強力な磁場を発生させる電源装置が作れず、ネックになっている。ちなみに日本はこの方面に独自の技術を持っているという。

軌道が直線

2つ目は直線にしか進めず、変速軌道のミサイルの迎撃に役立つか分からない。

巨額な研究費

3つめは巨額の研究開発費がかかる。

開発に相当な時間
4つめは、開発が難しく、実用化まで時間がかかることだ。

極超音速ミサイルへの対抗兵器として、米国だけでなく中国も開発に取り組んでいるが、夢の兵器ではなく、役立たずとの評価もある。

日本では2028年を開発のメドとしているが、あまりに時間がかかりすぎる。ノウハウのある日本製鋼所と手を組むという。

安全保障の専門家は、レールガンのような最先端兵器を開発していること自体がメッセージとなり、抑止力の向上につながると主張している。

https://www.tdk.com/ja/tech-mag/ninja/083


米国が開発を始めたのは1980年代のことだった。50年かけて完成できなかったものを、日本が独自に作れるのかは疑問だ。

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