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【自分の匂いが怖い〜スメハラについて〜】

最近、香害という言葉を聞くようになりました。

これは、合成化学香料というものを使った商品を常に身にまとう衣類や小物に使って香りをつけていて、それが一緒に居合わせた人の鼻腔に刺激となって不快な感情を抱かせたり健康への影響を生じるというものです。 

『スメハラ』『スメルハラスメント』という言葉も生まれ、企業でも対策が意識されるようになりました。(日経ビジネス|2018.1.12等)
『スメルハラスメント』は、「匂いにまつわる他者への影響」という点では香害と共通しますが、香害が化学物質過敏症などの健康被害を中心に問題とするのに対して、臭いが周囲に与える「不快感を与える行為」全般を意味します。

これら香害、スメハラの例としては
  タバコ
  強烈な体臭
  香水や柔軟剤
などが挙げられ、中央省庁(厚労省・経産省・文科省・環境省・消費者庁)も注意喚起をしています。

消費者庁H P:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/other/assets/consumer_safety_cms205_230711_01.pdf 

天然香料と合成香料

確かに天然香料にも香りの強いものはあります。しかしながら、刺激物としての強さは化学物質のものに比べてまろやかです。
過度な合成香料の使用は、自身の体臭とも反応して刺激物となり得ます。
衣服は肌に触れています。経皮吸収〈肌から浸透する〉といって皮膚から芳香性物質が細胞の隙間を通過して、真皮に届き、血液にのって全身をめぐります。
食べ物などは肝臓などで解毒排出されますが、皮膚から吸収されたものは1割しか排出されません。
ですから、使用するものも選ぶ必要があります。

自らの匂いについて

 ここで体臭、自分の匂いというものは実際は、なかなか気づくものではありません。
理由としては、生物は、自分の匂いに敏感に反応していると、近づく天敵の匂いに気づくのが遅れ、自分の身を守ることができないリスクが高まるため、自分の体の匂いには鈍感になっていると考えられます。
しかしながら昨今では人との関わりの中で自らの体臭に対しての扱いがデリケートなものになってきました。香りを使うことは大人の嗜みでもあるものの、周りの人や場に沿うように使うというマナーが社会的に認知されてきました。
例えば、お寿司屋さんやお寺へ香水を強く香らせていかないなどです。
そのマナー以上に、人からどう思われるかという視点で、自然な体臭かどうかも冷静に判断しましょう。

 自分の匂いを知るということはとても大切なことです。自分の肉体構造上、体臭はアポクリン線からの分泌物であります。
過剰に出れば繊細な鼻を持つ日本人は少し強い体臭として感じます。
一例ではありますが、海外の方は体臭を自分の個性またはフェロモンのような魅力として捉えています。
かのナポレオンは、妻のジョセフィーヌに自分が戦場から戻るまで風呂に入ることを禁じたほど体臭にこだわりました。
遺伝的体質としては日本人は非常に体臭の少ない人種であるといわれています。また、周囲と均衡を保つことに意識が高い人種ともいわれます。
そのため、周りの人にどう思われるかを気にするあまり、過剰に綺麗にし、過剰に香料を使っている場合があります。

自分の匂いを先ずは、冷静に診断してください。
睡眠時間がとれているか、食事は片寄ってないか、排泄はきちんとできているか、そこから見直すだけで、体臭は格段に変わります。
怖がらず、身体のことを慈しんでから、身につける香りを選んでみましょう。 

 「スメハラ」を防ぐために

①体調、イライラしていないか。汗が酸化した匂いがしていないか。朝までの深い睡眠がとれているか→まず体臭をチェックする
②使用している合成香料の成分や量を確認する→香害をチェックする
③使用している香料の量や回数が規定より多くないか
④合成香料が大半ならば、少しずつ量を減らし、天然の和の香りをつかってみる

上記にあげたことを行なっていくと、きっと、使う量や好みが変化してくるのを感じる方も少なくないでしょう。
自分の香りを気にしすぎないこともストレスの軽減になります。気になる時は入浴をシャワーから浴槽に浸かるようにするだけでも代謝が上がり、体臭の軽減につながります。
他者への配慮を持ちつつも、自分の香り・匂いに自信を持てたり、好きになることができると、自己肯定感も高まりますし、それにより周囲からも魅力的にうつります。

この機会にぜひできることからお試しください☆

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