俗に言うマタニティブルーズ(2)

術後4日目。今日は朝から小児科医の話を聞くため数人のお母さんと授乳する部屋へ集まった。隣に座ったお母さんと少し話をした。私が質問がたくさんあるのでもしかしたら時間をとらせてしまうかもと言ったら、彼女は『私は質問がないのでやりとりを聞いて参考にしたいと思います(^^)』と言った。質問がない=不安や心配がないということなのか。余裕だなあ…。と思った。彼女の腕には個室の鍵が巻かれていたので“金の余裕は心の余裕”という言葉が頭に浮かんだ。小児科医の先生に質問をし、時に呆れられながらも答えをメモにとった。その後すぐに執刀してくれた医師が夏休みをとるため、本来退院する日やその前日に受けるはずの退院診察を早めに受けた。私の体は何の問題もないようだ。部屋に戻ると、同室のお母さんから『大丈夫ですか?』と声をかけられた。上のお子さんがいらしたので先輩お母さんだ。私が夜にメソメソ泣いていたのが聞こえたのか心配してくれて、授乳室のおばさんのスタッフ怖いよね、気にしないで…。と励ましてもらった。有難い。個室だったらこういう言葉をかけてもらえなかったからタコ部屋万歳である。そのお母さんはその日の午後退院していった。大部屋に1人となり、何となく体の調子が悪いと感じて熱をはかると発熱している。慌てて看護師さんを呼ぶ。他の患者さんにうつるといけないので部屋を1人で使うことにし、開放していたドアを閉めることになった。熱はドンドン上昇し人生初の39度台となった。この日の夕食は夫と2人分のお祝い膳を用意してもらう予定であったが明日に変更してもらった。人生初の座薬も経験し(出産を経るとシモ関連がどうでもよくなる)、点滴や投薬で力技で翌朝には熱を下げることに成功した。

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