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脳内メモ80「黒猫の日常1 〜アニメと小説」

この物語は

フィクションです。

登場する人物・団体・名称等は架空であり、

実在のものとは関係がありません。

── ご主人たちが「天」に帰ったので、「黒猫」は退屈なのか、ダラダラと過ごしている。いや、今まで事件があり過ぎたので、ゆったりと過ごしていると言った方が良いか……

── 最近「黒猫」は、ひたすらアニメを見ている。


ラーマ:(黒猫さんは、また人間の社会の勉強をしてらっしゃるのですね… )

── そんな怠惰たいだな姿は、純粋なラーマにはそう見えているようだ。

黒猫: (このアニメ 吾輩たち"ネコ"が 人間の社会を 

支配する時に 役に立ちそうですにゃ)

異形種いぎょうしゅ(人型でないもの)が世界を征服していくアニメか……

猫は人を使うので、どっちが主か従か?と考えると、そういう見方もできるかもしれない。(星新一)

── 登場人物のセリフを真似まねしている……

黒猫: "にゃんにゃん帝国"の威を示めせ!! ラーマ!

── と言うと、右前足を右斜め上にかかげ、「猫の手」をげた……

好みにあったのか、小説も読み出している。小説を読むなんて、今までは考えられないことだ、めずらしい。


ラーマ:呼びましたか?黒猫さん?

黒猫: なんでも"にゃい"ですにゃ

── 黒猫はごまかすように、「猫の手」で地面をいじっている。


ラーマ:⋯⋯そういえば最近、おとなしいですね?黒猫さん。どうかしたんですか?

黒猫: ⋯⋯(吾輩の 未来の"お嫁さん"たちが……)


ラーマ: あ〜、ケツアルカトル様の「ケツアルカトル砲」ですね。随分ずいぶんと皆様、めくられましたね。

黒猫: "⋯⋯⋯⋯"


ラーマ: 世界の「浄化」につながるのならば、良いことでしょう?黒猫さん。

黒猫: "しょぼん"

── 黒猫は尻尾を丸めて「しょぼん」としている。


ラーマ:あ〜


「芸能界」は大変だね。

第2話

星 新一 (著)
「ネコ」  が収録されています。

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