虹色の未来

とおりゃんせ、に似ている節の
隙間にひそんだ万華鏡
あばたをいくつと数える日々に
毬を編む娘が牙をむき
あなたと叶えた蒼碧の蚊帳
くすぶるように籠城したね

いまでは私は飯炊き女
労働機械のあなたに抱かれ
はずむ命は仮定のプリズム
乳飲み子を抱くさかさの鏡像

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