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【そろそろお酒】 韓国語訳が出版されました 2022年1月4日

 2021年12月15日、韓国語訳が出版されました。出版してから、ちょうど1年です。
 中田敦彦さんが紹介して下さった少し前の5月中旬に、韓国の出版社から「韓国語訳を出版してみませんか?」と青春出版社を通して提案があり、すぐに承諾しました。
 というのも、韓国の飲酒文化は日本に比べても激しいです。

 OECDによる韓国の公衆衛生のレビューに「2.1韓国では有害なアルコール使用は公衆衛生上の問題である」という章があります。その中に Figure 2.9. Prevalence of alcohol dependency amongst adults(成人におけるアルコール依存症の有病率)というグラフがあります。

↓は筆者が書き込みました。

 日本(JPN 低い方から4番目)の有病率が約1%に対して、韓国(KOR)は約5%と高い方から9番目です。飲酒問題も深刻なので、拙著へのニーズも高いと考えました。

 韓国語版を出すにあたり、興味深ったのは、装丁です。
 日本では、飲酒問題に対しての啓発が、「いらぬお節介」と受け取られないよう、「問題意識がある人が行動できるよう、背中をそっと押す」という役割を狙った装丁です。一方、韓国語版では、酒害の深刻さを前に力一杯押し出した装丁です。

YES24.comから

 帯(緑色)には、「19歳以上の男性51%と女性27%が暴飲する韓国社会」と書いてあり、お酒の虜になってしまった人?が、瓶の形をした檻に閉じ込められていて、怖いです。。。
 ちなみに、檻(紺色)に「医学博士 垣渕洋一 著」と書いてあり、私が閉じ込められているようにも見えます。「うーん。私、下戸なんですけれど???」と唸ってしまいました。
 装丁案を最初に見た時は、日本語版とのあまりの違いに驚きましたが、日本に比べて、ハッキリと自己主張をする国ですから、これぐらいの押し出しが必要なのでしょう。

 YES24.comという韓国の大手オンライン書店で、レビュー数10で、平均9.6(10点満点)という高評価がついています。

YES24.comから

 「大量飲酒の習慣ができたきっかけが兵役期間」というのは、韓国ならではですが、お酒による困りごとは、日本と似ています。20代、30代は、上の世代に比べて飲まなくなったという変化も共通します。

 日本だけでなく、他の国でも、拙著が役立って嬉しいです☆彡