【映画レビュー】ハロウィン(2009年)

見たところ:TUTAYAレンタル

あらすじ
イリノイ州ハドンフィールドに暮らす少年マイケル・マイヤーズは孤独を抱えていた。家族は母親以外相手にされず、学校ではイジメを受ける日々を送っていた。マイケルはハロウィンの夜、母が仕事に出かけている間に父親と姉を殺害する。医師により精神に異常があるとされ精神病院に隔離された。17年後、病院を脱走したマイケルは当時赤ん坊だった妹ローリーを探しにハドンフィールドに降り立った。手にはキッチンナイフ、顔を白いマスクで覆い隠しながら――

DbD繋がりでハロウィンがどーーーーしても見たくて中古販売店まで見たんですけどぜんっぜん見つからなかったので、リメイク版であるこちらをTUTAYAで借りました。ガッデム……!!
しかしながらこちらはこちらで楽しめたので、マイケルの人物像というか人となりというか、理解が深まってよかったなという思いです。

よかったところ

・小物や演出など作り込みが非常に丁寧
画面に配置された物、家具だけでなく小物や血や照明の明るさに至るまで、ものすごく丁寧にセッティングされているので臨場感がありました。特にマイケルの家などは空き家になった後ボロボロになっていますが、その汚さにもこだわり感じます。この辺はブルーレイ特典のメイキング映像で知ることができ、監督の原作への愛を感じました。

・新たなマイケルの提示
私は1作目を見ていないので詳しくないのですが、今作では幼少マイケルが描かれたことによって彼が純粋な殺人鬼ではなく、人間らしさが生まれました。私は新たなマイケルの解釈なんだなと好感を持ったのですが、どうやら賛否両論あるみたいです。確かに、マイケルには無慈悲、冷酷でいてほしいという人には不評かもしれません。

逆によくなかったところ

・終盤がややダルい
ローリーとマイケルの追いかけっこが引き伸ばし感がして少し疲れるかなと思いました。マイヤーズ家入った直後は緊迫感があるのですが、まだ追うか〜と徐々に薄れてしまったかなと。あとラスト、ルーミス医師がマイケルを撃った後の展開は申し訳ないけれど蛇足じゃないかなーと思いました。まあ〜〜死んだと思った殺人鬼に……はお約束ですね!(某スクリーム)

・殺人の動機が不透明になった
いやマイケルは元々不明なんですが、今作で過去や人間性を描いた関係で逆に「なぜローリーを追うのか?」という疑問が湧いてしまいました。理不尽な殺人鬼のままであれば出てこない疑問だと思うのですが、ここも賛否両論点ありそうです。

総括

「俺が解釈するマイケル・マイヤーズ」という感じの映画でした。実際、一番描きたかったのは幼少期マイケルだったのかなと感じる作り方でした。初代へのリスペクトがものすごく感じられたので私はとても楽しめましたが、初代見てないから出てくる感想なのかなーという気もしているので、やっぱり初代めっちゃ見たいことに変わりないんですよねぇ……!!ネット配信して欲しいです本当に。2018年新作公開しましたしね。日本でも公開頼む……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?