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回顧録35【R-1ぐらんぷり2009】

R-1ぐらんぷり2009決勝戦(2/17)

2009年の記事です。先日アメトーークで賞レースの2本目でやっちまうことを『ロッチ現象』と呼ぶようになったと話していましたが、個人的に賞レースで審査員がトップバッターに高得点をつけすぎて、それ以上高い点数が出てきた時に困ってしまう様子を『堺正章状態』と呼んでいます。『マチャアキ状態』でも可です。以前水曜日のダウンタウンで、辞書に載っても良いレベルだと思っている『猪木アリ状態』を知らないという人がたくさんいるのを知り、自分しか言ってないワードではありますが、この珍現象も絶対に風化させたくはありませんので改めて当時のレビュー記事を紹介しておきます。

しかもこれ、オープニングで宮迫がちゃんと、最初に高得点をつけてしまうと後々困ってしまいますよと釘を刺した上で起こった現象なので、その辺もしっかり振り返ることができるように記録しています。

このR-1ぐらんぷり2009はそんなことよりも、バカリズムが優勝を盗まれた賞レースとして人々の記憶に刻まれている賞レースでもあるでしょう。もちろん出場芸人にはなんの落ち度もありませんが、審査員には落ち度が完全にある。誰を面白いと思うのかは個人の主観で構いませんけど、点数の付け方には基準があるべき。この時からずっと自分は訴え続けてきたことですが、賞レースの審査員がそのことに気付いたのは2020年代に入ってようやくだと思います。そんなことはないと言う奴がいても、自分はずーっとそこに着目して追いかけ記録し続けているので間違いないと断言します(もちろん2010年代であってもちゃんとトップバッターを基準にするという当たり前のことが出来ていた審査員もいます)。だから最近の賞レースはトップバッターでも結果を出すことができるようになったのです。戦略とか関係ないです。

この年の優勝者は中山功太。もちろん功太は間違いなくめちゃくちゃ面白かったですが、優勝できたのは正直クジ運でしょう。ここにダンカンがいれば完璧だったのに、と締めるこの記事のオチ、我ながら素晴らしいまとめだなと読み返して相変わらず恥ずかしげもなく自画自賛してしまいました。

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