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ブロードウェイ「ヘアスプレー」を観たら人生が明るくなった@ミシガン州

ミシガン州デトロイトにあるFisher Theaterにて、ブロードウェイミュージカル「ヘアスプレー」のツアー公演を観に行ってきた。

結論から言うと、

後世に絶対に語り継ぐと決めた最高に楽しい経験だった。

とにかくオープニング曲「Good Morning Baltimore」からノンストップで最高体験が最後まで続く。これは断言していい。嫌なことなんて忘れるとはこのこと。楽しくない時間なんて一秒もなかった。

語り始めたらきりがないのだが、絞って今回は私の感想をベースにみなさんがいつか絶対にヘアスプレーを観た方がいい理由を3つ書こうと思う。

①ミュージカル鑑賞体験の期待に2,000%で応えてくれた

一部の人を除いて、舞台でのミュージカル鑑賞はそれなりに敷居が高いものだと思う。なんとなくミュージカル鑑賞という文化が日本人にはまだ馴染んでいないのだと思う。しかし、いつかあなたが訪れた街で「ヘアスプレー」のツアー公演がやっていたら。自信を持って「予定を全てキャンセルし、絶対に見に行け」と強めにお勧めする。なぜなら私自身「なぜもっと早くに観に行かなかったのだろう…そしたらデトロイトで公演してる間何度も観に行けたのに…」と鑑賞後強く後悔しているからだ。

ヘアスプレーの魅力は、60年代のアメリカをカラフルに再現した衣装やセットから溢れ出る可愛さ。針の穴に糸を通すように演者とセットが巧みに行ったり来たりする完成度。オーディエンスの私達も作品の一部になったかのように身体が勝手に動き出してしまうキャッチーな曲とダンス。全ての要素で「観よ!これがミュージカルだぁッ!」と言わんばかりの作品だった。

②どのキャラクターを目で追うか迷っちゃう

大体はシーンごとにメインのキャラクターがセンターに立ち、そこでストーリーが展開される。しかし、それに加えヘアスプレーは周りにいる脇役達がとにかくずっと何かしら動いてる。どのキャラクターも休みなくキャラクターを余すことなく演じきっていて、オフの時間がない。

私自身、そういった周りに気を取られメインを見ていなかった時間が結構あった。その一番の原因になったキャラクターが「ペニー」だ。

ペニーはトレイシーの少しおとぼけの親友でほぼ全シーンに登場するのだが、観に行った際は是非彼女から目を離さないでほしい。とにかくずっとコソコソと小ネタを横で挟んでくる。そしてそれがとにかく面白い。メインを見ながら息継ぎのようにペニーを探し、クスッと笑い、またメインに戻る。

終わった今では、全編通してペニーを見たいと思っているくらいだ。

③「楽しいことはみんなでしよう!」がメッセージ

ヘアスプレーは見た目とは裏腹シビアなストーリーで構成されている。

人種差別や体系や見た目の偏見等、人の本質を無視した差別で人々が分断され、世界を最大限にエンジョイできていない社会の本質を描いている。しかしそんな中、底抜けに明るいトレイシーが「楽しいことは思う存分楽しみたい!みんなで楽しんだ方が絶対いいに決まってるじゃない!仲間はずれなんてナンセンスだわ!!」と発信し続けることでヘアスプレーの世界は一体感を増していきフィナーレでは世界平和すら感じるほど会場全体がハッピーな雰囲気で包まれる。

ヘアスプレーの帰り道、世界はきっともっと明るい場所なのだと私は確信して、前向きな気持ちになって帰ってきた。

きっとヘアスプレーを見たらあなたもそう思うだろう。

ブロードウェイ「ヘアスプレー」を観たら人生が明るくなった。

絶対に後悔しない鑑賞体験がそこに待っています。是非是非見てください!

キャスト
Fisher Theater

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-YOHUKASHI BLOGについて-
1989年東京生まれ。
アメリカはミシガン州にてマルチメディアのマーケティングと商品企画をしながら、
音楽制作(Youtube)/イラスト(Instagram)/ブログ等をやっています。
アメリカをふらふらしてますが、どこにいても同じようなこと考えてるんですよね。
そんなこんなで場所に依存しない自分を大切にしています。
あと関心あることには素直になったほうが良い。時間が豊かに埋まるから。

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