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あの時の君へ

最初に会った時は何も思っていなかった
一緒にアルバイトをし続けていても
何も意識していなかった

そうして、当たり前に過ぎていく日々

とある日、君と別の誰かが話している時
気づいてしまった

僕は君が好きなんだと

何日も思い悩んだ夜
感情が昂り眠ることができない

それが続いたある日
僕は決めたよ
君に想いを伝えることを

心臓が高鳴る
気持ちを固めて初めて二人きりになったある夜

僕は君に想いを伝えた
返事はOKだった

心が踊る
それを表に出さないように

そして何度も過ぎる記念日
思いは大きく募っていった

でも、それと反比例するように、
お互いの心が離れていきつつもあった

話せなかった言葉
二人きりでいても続かない会話

そして帰る時に
伝えた
「さようなら」

君は帰り際に一度だけこちらを振り返ったね
それがたまらなく辛かった

その時の寂しそう顔を
僕は忘れない

忘れることができなかったあの夜
大きく長く涙した
流れでる涙の雫

悲しい気持ちは当然にあった
でもここまで心を豊かにしてくれたことに
僕は今でも感謝しているよ

元気でいてね

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