ホワイトボードへの愛、そして「脱!ホワイトボード・ハラスメント 」
はじめまして。皆さまご多用のところ、この海のものとも山のものとも解らないnoteにお立ち寄り頂き、有難うございます!
ここでは「多視点からの構造化と可視化」をテーマに、少し幅広めのネタを書いていけたらなと思います。このテーマにご興味ご関心、もしくはお心当たりのある方々に、お付き合い頂けましたら幸いです!
さて、初回はミーティングにおけるホワイトボード活用の素晴らしさ(の再確認)と、気をつけたいマナー(ホワイトボード・ハラスメントの防止)についてです。
COVID-19以降、会議やミーティングは様変わりしました。多くの皆様もオンラインミーティング・ツールのノウハウを溜めた1年間になったのではないでしょうか?
オンラインになって変わったことは多々ありますが、結構大きな変化の1つに、ホワイトボードへのアクセスの仕方が挙げられると考えます。
これまで打ち合わせと言えば、ホワイトボード。みんなの会話内容をその場で可視化・整理して、認識の共有を図る上で必須のアイテムです。ホワイトボードの前に立つと頭がクリアになって考えの整理が進むという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ホワイトボードは紙やパソコンで書くよりも気軽に書けて書き直しも容易。文字でも図でも自由に描けますし、スペースも広く取れるので、複数の論点が混在しても書き分けやすいですよね。議論で“もつれ“があっても、ホワイトボードがあれば“何が違うか“を整理できますし、意見間の関係性もクリアにできます。私もホワイトボードのお陰で何度もとっ散らかった議論から抜け出すことに成功し、救われてきました。まさにホワイトボードさまさま。たぶん誰も計測したことはないかと思いますが、世の中のイノベーションに貢献したツール・ランキングを作ったら、ホワイトボードも結構な上位に挙がるに違いない!と勝手に思っています。
ミーティングがオンラインになったことで、ホワイトボードの無いミーティングが増えたことは、ホワイトボードの有り難みを改めて噛み締める機会となりました。
さて、ホワイトボードが議論の行く末を左右する上で非常に有効なのは多くの方が同意してくださるのでは、と思います。そして何をどういう観点で書き出し、どう表現するかは、ホワイドボードの前に立つ人により変わります。ここに潜むハラスメントの可能性については、意外と認識されていないのかもしれない、と近頃思います。名付けて「ホワイトボード・ハラスメント」です(略すとしたら白板ハラ)。
可視化や図解の有効性を認識している人は、会議になるとホワイトボードの前をキープすることがあります。私の周りにも、そういう方は結構多いです。きっと多くの場合は、ホワイトボードを書くことで議論に貢献されていることと思います!
でも、ここでホワイトボードを整理する人が①議論を理解していない場合(論点や論理構造が違う)、もしくは②自分の意見に固執する場合(書き換えてくれない)、更にはその人の立場がクライアントや上役だったりなんかして③ホワイトボードを独占する場合(ホワイトボード前から動いてくれない)には、せっかくの議論の時間が残念なことになっていきますよね。この三拍子が揃うと、どうにも手が出せません。これがホワイトボード・ハラスメントです。
先日、打ち合わせに出掛けた私の同僚も、お客さんのマネジャーにホワイトボード権(ホワイトボード・ライツ)を奪われてしまい、会議の結果をまとめられないままに帰ってきました。
ミーティングの共有財であるホワイトボードの前に立つ上でのマナー。みんなの多様な話を理解して、適切に可視化するスキルとマインドセット。議論を有益にして、ホワイトボードの能力を存分に活かす上で、身につけて行きたいですよね。私自身も気をつけます。
ところで、オンライン・ミーティングになって困ることとして前述の通り(物理的に)ホワイトボードが使えないことです。そこでオンライン・ホワイトボードのサービスを使う場面も増えていますが、個人的には、まだまだ物理ホワイトボードよりも扱いにくく身構えてしまう(というか議論に集中しにくい)部分があります。しかし物理ホワイトボードと違って前に立てる人数(共同編集できる人数)が多いのはメリットですよね。早く習熟せねばと思います。うまく扱えばホワイトボード・ハラスメントを(一部、主にはホワイトボードの独占について)抑制して有意義なミーティングに繋げられそうですね。
というわけで、長々書きましたが結論は
・ホワイトボードは議論の可視化と構造化に貢献する素晴らしいツール。(何を今更)
・でもホワイトボード・ハラスメントに注意。
・ホワイトボードの前に立つ者は、多様な話な理解し表現するスキル、そして自分の考えに固執しない姿勢、ホワイトボードを譲る(共有する)姿勢が大事!
以上でした。
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