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作曲の仕方 ⑤仮歌入れ

前回、アレンジを完成させたのでいよいよ最後、仮歌を入れていきます。仮歌には2種類あって、わたくし西間木が歌うものと、ボーカル海宝直人が歌う2種類です。

メロディを楽器で打ち込んだ状態ではどうやって歌うか海宝くんは分からないので、実際に私が歌います。そうです、めちゃくちゃ上手いボーカルに、私の歌を録音して聴かせないといけないのです。地獄。

この時だけは鍵盤が役に立たないので、実際にマイクを用意して歌います。そりゃあもう、何度も何度も録りなおします。音程がずれたり、テイクを重ねる度に声の質が変わってしまったりともう大変。自分の歌ってる曲を聴いて、曲の質に自信をなくすことも……いや、海宝くんが歌えば、この曲は輝くはず!そう信じて録り続けます。

さあ、歌もすべて取り終えました!ここで最後の違和感をチェックします。少しでも違和感を感じた部分があれば、他にいい方法がないか探ります。違和感の正体は旋律のクオリティが足りないときに起きやすいです。曲を通して聴くと、この旋律は最善ではないのではないかと、悩む部分が出てくるので。ここに時間をかけて解決出来なかった場合、寝かせることになります(^_^;) 一度リセットして再度、チャレンジする、という流れでどうにかすることが多いです。

こうして出来上がったデモトラックを海宝くんへ送り、実際に歌ってもらってキーとテンポの相談をします。その後、海宝くんが自宅で歌って録音したものを送ってもらって、自分の作ったトラックとミックスしてようやくデモの完成です!長かった……。

デモトラックにクオリティが必要な場合はギターの小山将平に送ってギターを、ベースも打ち込みをミュートして自分で弾きます。ここで初めてベースを弾きます、ベーシストなのに……。実際に弾いたギターやベースはキーが変わると録りなおしになるので、鍵盤で代わりに打ち込むことが多いです。打ち込みならキーの変更も簡単に出来ちゃうので。

このデモトラックを、事務所やレコード会社の方たちに聴いてもらって、どうしていくか話し合いをしていきます。今回noteで取り上げたデモトラックの曲はどういう経緯をたどって皆さんの元に届くのか、非常に楽しみです。

さて、5回に分けて、私なりの作曲の仕方をnoteに書かせていただきました。ちなみにデモトラックとは設計図みたいなもの。これを基に実際にレコーディングスタジオで各自演奏して、録音を重ねたものがCDや配信音源になります。
次のリリースはいつになるでしょうか?現時点ではまだ未定ですが、いつか必ず届けたいと思うので、その時までどうか、待っていて下さいね。

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