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街の書店でルリラリラン

帰省二日前に故郷の町に雪が降った。先に帰省していた娘から、バージンスノーで作った雪だるまの写真が送られてきた。残念ながらクモハが到着した時は、溶け残りの雪が路肩に残っているだけだったけれど、クモハは早々にその雪を踏んで目的の場所に向かっていた。
帰省の目的は二つあった。一つは久しぶりに自宅に戻っている母に会うこと。もう一つは、クモハが一年前に産み落とした著作「バッテンガール」を置いていただいている書店さんを訪ねることだ。

一軒目は自宅から歩いてすぐのところにある、「まちの本屋さんSANJO PUBLISHING」。
中央商店街に昨年出現した“まちを編集する本屋さん”で、「本屋、喫茶・軽食、編集・制作」の3つの事業をされている貴重なスペース。のみならず編集担当さんは2021阿賀北ノベルジャムにも関わっているという。ちょうど最新の原稿が完成したばかりということで、その話になる。店内ではイベントも行われていて活気にあふれている。
クモハは二階の喫茶店でコーヒーを。

そして「バッテンガール」発見。他の参加作品も並んでいました。ありがとうございます。
きっと、このあと新作も続々並ぶことでしょう。

続いて舞台は村上へ。
生まれ故郷から村上は決して近くはない。信越本線・羽越本線を乗り継いで二時間以上かかる。あえて訪れたのは恩師に会うためだということは前回の記事に書いた。
バッテンガールを巡る旅ふたたび


村上到着後、恩師との待ち合わせ時間まで一時間。まず一軒目の「益田書店」へ。「益田書店」は「町屋通り」と呼ばれる小町・大町・上町の一角にある老舗書店だ。おそらく村上で(ということは全国で)一番最初に「バッテンガール」を置いてくれた書店だ。

レジ前のカウンターに「バッテンガール」発見。隣には「新潟県民手帳」。
いつも丁寧に対応してくださる店長さんにもご挨拶できました。そして、驚いたことに店長さんは恩師をご存知でした。人と人がつながる村上の街。
クモハは灯りの灯った町家通りをガシガシ歩いて駅まで戻ったのでした。

明けて翌日、「BOOKまるいわ・村上プラザ店」に向かうクモハたちは、村上駅からイオンの送迎バスに乗って出発した。雪の瀬波で遊んでいて「まちなか巡回バス」に乗り遅れたからだ。目指す書店はイオン村上東店にある。その情報だけが頼りだ。村上市街の地理に詳しくないため、バスが曲がるたびにドキドキしていた。

無事到着し、店内をチラ見しながら書店を探す。盛大に吊り下げられている塩ジャケを横目に……うん、あれはサクラマスの塩引ではないか!? 
など、気を引かれつつたどり着いた「BOOKまるいわ」。店長さんは地元の本を大切されていて、「バッテンガール」は二ヶ所に展示してあり、クモハは大変恐縮しました。店長さんは桜が丘高校のご出身だとか。桜ヶ丘も格好いいライバル役で出てきますよ〜。

阿賀北ノベルジャムに関わっている「SANJO PUBLISHING」はもちろん、「益田書店」「BOOKまるいわ」も、引き続き「バッテンガール」を置いてくださるそうです。なんなら在庫引き上げましょうか、くらいなつもりだったクモハは、もう胸がいっぱいになりました。
次もいい本書かなきゃ!

この記事を読んで「バッテンガール」を手に取ってみたいと思ったら、ぜひ新潟県内の三書店に行ってみてください。それぞれこだわりの品揃えが並んでいる素敵な書店です。
ああ、本屋っていいなあ!

*「バッテンガール」を置いてみたいという書店様はYohクモハまでご連絡ください。

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