迷惑をかけあう世界へ。

9月になりましたね。だから何ってこともありませんが、34歳最後の夏、楽しんでいきたい。

先日、そごう・西武でストライキがあり、全館で営業停止になったみたいな話を聞きました。

素晴らしいですね。会社の上の言うことに、我慢して黙するのでもなく、諦めて離れるでもなく、意見を申してそれが通らないのであれば自分たちに認められた法的権利を利用して戦う。

素晴らしいですね。この調子で諦めるのではなく、戦おうという人が増えれば、日本という国も政治関心が増え、富裕層は諦めてただ国外に逃亡する、という昨今まことしやかに言われている現象が止まり、日本という国も生き残るかもしれませんね。

富裕層の友だちがいないから知らんけど。

この件で、友だちがストライキ当日に池袋に行く予定があったそうで「デモ隊が道路横断してて待たされたタクシー運転手が『なんでお前らのために待たなあかんねん!』ってブチギレてた」って言ってて。

ほんと、最高だなって。やっぱり僕も行けばよかったなって。

もうさ、お祭りやん。非日常の体験ができるお祭り。デモとかストライキなんてさ、お祭りにしちゃえばいいのにね。今度そういう話になったら、僕は屋台出そうと思います。りんご飴とか売りたいと思います。今の季節ならかち割り氷とか良さそうですよね。

デモやストライキっていうのは、労働者の権利として認められていて、実行するのになんの問題もないことだし、労働者全般からすると他人事ではない。

まあそりゃあ、他の会社の労働者からすると、迷惑だなって思うことももちろんあるだろうけど、そもそも迷惑になることであるからこそストライキとして意味があるわけで。

誰にも迷惑をかけないストライキなんてないんですよ。で、個人的にブチギレたタクシー運転手も、きっと今日たまたまイライラする事があったのでしょう。でも割りと一般的な反応の気もします。

人間は自分が損することが大嫌いですが、それよりさらに嫌いなのは他人が得することです。自分が損するからっていうより、他人が得することに最も嫌悪感を抱くし、イライラする。

特に日本人はそういう認識が強い気がしますね。得していることを知られると、周りから攻撃される。なので常に周りの目を気にしながら生きなくてはならない。

今回の場合も、デモやストライキしている人たちを応援するかしないかは思想の自由として、別にキレるほどのことじゃないと思うんですけどね。自分もストライキしたときは周りに迷惑かけるだろうから、相手からの迷惑も許容する、っていう発想にはならないんでしょうねえ。

人間どうせ生きていたら必ず周りに迷惑をかけるのだから、迷惑をかけないようにしよう、ではなく「迷惑をかけるけどごめんね、その代わりあなたから迷惑がかかってもこっちも大丈夫だからね、迷惑かけてね。お互い様で行こうね」っていう発想のほうが絶対生きやすいと思うんだけどなあ。

件のタクシー運転手は相手から迷惑がかかったときに許さないという選択肢を取ることで、自分が迷惑をかけてしまったときに周りから許されないという状況を作ってしまっていると思う。

この教訓を胸に、僕はこれから生きていきたい。迷惑をかけまくりたい。遊びの企画とかも、全員が納得していいねっていうアイデアはつまんない。

それより、いやそれはやりすぎじゃない?って声が出るくらいのアイデアのほうが結果おもろい。それで迷惑かかってしまってもしょうがない。そこは後で自分が頑張って挽回すればいい。他人からの迷惑を許容して、許してあげればいいと思っている。

だから僕は周りに迷惑かけまくりながらも、支えてくれる人がたくさんいる居酒屋を作る。

そしてその人たちからの迷惑を受け止め、恩返しをするという居酒屋コミュニティを作る。

現場からは以上です。


@yohjihonda fdy.incというアパレルブランドの代表をしています。@fdy_inc SenveroOnDemandという飲み会を企画しています。