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子ども食堂しまルーム

(2021/9/14よんチャンTV放送分のこぼればなし)

大阪、島之内にある子ども食堂「しまルーム」。

生活が苦しい家庭の子ども達を支援しています。

ここを頼る子ども達の親は、そのほとんどが大阪ミナミの夜の街で働いています。夜一人で過ごしながらごはんを食べている子どもたちのために、週に一度居場所を設けて皆と一緒に楽しく食事をする時間を提供してきました。

島之内はフィリピンや中国など外国にルーツを持つ家庭が多い地域で、しまルーム利用者もその8割が外国人です。食事をしながら日本語の勉強をしたり日本の文化を学んだり、子どもたちにとって大切なコミュニケーションの場にもなっていました。

しかしコロナ禍で集まることができず、去年2月からこども食堂は休止となりました。今は、週に一度100食を越える弁当をボランティア達が一軒一軒の家庭に届けています。弁当は、しまルームの活動に賛同する市内の飲食店が無償で提供しています。

5年前にしまルームを立ち上げた代表の福井さんにお話しを聞きました。

福井さんは自ら弁当を持っていくことで子供たちの様子を確認していると言います。玄関先だけの会話だけれども、きちんと食べているか、その一日をどう過ごしているか、生活の状況を聞き取ります。一日中ゲームをしていたようで、夕方なのにパジャマ姿で出てくる子どももいるのだとか。

コロナ禍が夜の街へ与えたダメージは甚大で、そこで働いていた多くのお母さんたちの収入は減りました。昨日はごはんにケチャップを、その前はマヨネーズだけをかけて何とか食いつないだ。藁にもすがる思いで駆け込んできた母親もいると言います。福井さんは思わず、なんでもっと早く来なかったのと声をかけたと言います。

これまで配った弁当の数は1万食以上。

完全ボランティア、完全寄付で成り立つこの支援。原動力は子どもたちの笑顔だと福井さんは言います。仕事をリタイアした福井さん。大変な運営の中でも、子どもが嬉しそうにご飯を食べる姿が全てのモチベーションになるのだそう。

我々にもできることがあります。しまルームも参加する「中央区子どもの居場所連絡会」が主催するイベント、北御堂フードパントリーが2021年10月8日(金)に開かれます。食糧を無償提供したい方々、食糧を必要とされる方々を繋ぐ催しです。当日は1000人分の配布を予定しています。お米、パスタ、ふりかけ、レトルト食品などの提供が求められています。食糧を無償提供したいという方々、そして苦しい世帯のみなさま、是非このイベントに関して知ってください。詳しくは中央区こどもの居場所連絡会まで。

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