障がいのある人たちと、一緒に映画を作る目的とは？
ちょうど1年前〜♪ いやいや虎ちゃんではないんですが、2019年9月に撮影した動画を再編集しました。ウーチューブにアップするためです▶️
元々は、介護福祉士の『堀河洋平監督短編集・上にまいります／千里 翔べ』のブルーレイに収録する「インタビュー集」のために撮影したもの。
3分間ぐらいの内容だったので『千里 翔べ』の予告編をプラスして5分の動画にしました。ろうの方にもわかるよう字幕を付けています。文字の下地に黒いグラデーションも入れたので弱視の方にも読みやすいと思います。
YouTubeにアップする前、妻に見てもらいました。
妻「障がい者っていつも言うけど、者っていうのはあまり私は好きじゃない。私は中途の難病だけど難病の○○（名前）ではなく、名前が先にあって血液型と同じような感覚で付属として基礎疾患があるだけ。者ではなく、障がいのある人だったり、難病のある人、みたいにあくまでプラスαの要素として言ったり書いたりした方がいいんじゃない」
なるほど、と思った。
今まで僕は、主に先天性の人との関わりが多かった。（中には中途の人もいたけどその話はまた別の機会に）現在、訪問介護で入っている利用者の全員が先天性の脳性麻痺の方ばかり。なので中途である妻の意見は貴重。
結婚して2ヶ月後に脳出血で倒れ、主治医から「車いすでの生活を考えておいてください」と告げられた。訪問介護の仕事で利用者の家に行っている間、別のヘルパーがうちに来るのか。いろいろ考えた…
幸いにも妻は奇跡的に快復し、医師たちみんな驚いて「神様に感謝するレベル！」と称されるほどだった。本当に凄かった、リハビリもがんばっていたし偉いと思う👏
入院当時のInstagramより
そんな妻からの一言一言が参考になります。介護の現場で気づくことが難しい繊細な内面の声。今後は【障がい者】よりも、障がいのある人、という【者】をあまり用いない表現をしていこうと思います。みなさんはどのように考えていますか？ コメント欄に書いて教えていただけたら嬉しいです。
あと【害/碍】の表記については人によって様々な見解がありますので、当事者ではない僕がとやかく言うのは控えることにしました。
現状は平仮名での表記にしていますが、【障害】を誇りにされている人もいます。映画『てるてる坊主と金魚姫』に出演してくれた京子さんです✨
完成披露試写会で読み上げた原稿
動画：7分あたりから京子さんのトークが始まります🎤
僕はこれからも障がいや難病のある人たちと一緒に、映画や映像作品で創作を続けていきます。
今年になって（コロナ禍より）訪問介護の体験談をふまえ小説を書き始めました。ほぼノンフィクションですが、作家としてどこまで物語化できるか勉強しながら、そして楽しみながら執筆していこうと思っています。
ウーチューブで朗読動画を制作予定！
小学生の頃から映画が大好きで、その映画に障がいのある人たちが出演してくれて、本当に幸せです。ありがとうございます！！
短編映画『プロジェクトＬ』(2007年) @赤羽岩淵
映画『てるてる坊主と金魚姫』(2008年) @十条
短編映画『上にまいります』(2012年) @王子
短編映画『千里 翔べ』(2015年) @日野市
映像制作においても、たくさんの方々とコラボしています！ 近年はオリンピック＆パラリンピックのボランティア研修動画や、交通サポートの研修動画、認知症の啓発イベントの記録など行いました。
障がいのある人たちと接したことのなかった映画のスタッフも、一緒に撮影していく中で友情が芽生えたりして楽しんでいます。その光景を見ると嬉しくなるんですよね☺️
バリアフリーとか、心のバリアフリーという言葉はここには必要ないな、と。そんなほっこりした現場をこれからも用意できるようにがんばろう！
そして障がいのある人たちが特定のテレビ番組だけではなく、たくさん他の番組や、それこそドラマや映画、舞台などにも積極的に出演したりすると、日本のメディアの在り方も変わっていくのでしょう📺
そういう番組や作品を観れる環境の方が、より健全で自然な気がするのです。
一方 YouTubeでは障がいのある人たちが日々動画をアップして、10年前では考えられないようなバラエティ豊かなチャンネルが増え盛り上がっています！
障がいや難病のある人たちだけではなく、LGBTQの方々だったり、この多様な社会において人の数だけ選択肢があるはず！
令和という新しい時代の表現や報道の仕方、僕も情報を発信する側として考えていきます。
いつも応援ありがとうございます💖
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スタジオウーニッシュ代表
映画監督 / 介護福祉士：堀河洋平
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