スタディツアー前夜

明日からの3日間、岡山のデニム工場をめぐるスタディツアーを開催します。H.I.S.、鎌田安里紗さんと一緒に昨年から準備を進め、ようやくこの日を迎えられました。

「作る人と使う人の距離が縮め、顔の見える関係性を作っていきたい。」それをなにより願い、活動しているぼくたちにとって、このツアーという形式は一種の理想形であり、叶えたい夢や思いが詰まっています。

ツアー開催に当たって、まずなにより工場の人たちが「自分たちの工場に多くの人が来てくれる」ことを喜んでくれる。それがぼくも、とても嬉しい。

今回のテーマは「こころを満たす生産と消費の在り方を考える」

いろんな気持ちを携えて、ツアーに参加してくれる20数名の人たち。いまの世の中の、モノの生産や消費について、ポジティブな考えばかりを持っているわけではないでしょう。

昨年夏の鎌田さんとの対談では、「普遍的な正解のない問いについて、自分なりの価値観を見極めること」を強調しました。

もやもやした感情を持っているなら、その気持ちを大切に、現場に足を運んでみてほしい。普通に生活していて、ものづくりの現場の情報は、なかなか入って来づらい。

ぼく自身も、はじめてデニムに興味を持ってから実際に生産現場に行くまで、とても時間がかかりました。それほどまでに、まだまだ多くの人にとって「工場」が遠い存在であることは承知しています。

だからまず、参加者のみなさんにぼくからありがとうと言いたい。好奇心、探究心を大切にしてくれたその想いは必ず工場の人たちに届けます。

そして、「作ってくれてありがとう」「使ってくれてありがとう」そんな風にしてありがとうを互いに伝え合えるできる3日間を、そんな3日間を過ごせたら、ぼくにとって、それに勝る喜びはありません。

山脇、毎日。