具体抽象の向き不向き

アイデアを膨らませる。アイデアを形にする。似ているようでちょっと違うこの作業を、ぼくらは分業しているかもしれません。

ぼくたちEVERY DENIMの兄弟2人は、完全に分担していることはほとんどなくて、地理上の問題(ぼくが茨城、弟が岡山に住んでいます)以外は、だいたいのことを2人で考えています。

立ち上げのころから2人とも住む地域は変わっていないので、提携工場関連のことは弟に、 都内でのイベント関連はぼくが担当しています。

デニムというモノができて届くまでのフローで言えば、弟が前半部分、ぼくが後半部分。ということになるのですが、これはあくまで基本の流れ。

新しいことを始めたり、アイデアを練ったりするときには完全に2人が一緒になって相談しているのです。

ただ、なにかに一緒に取り組むときに同じ時間をかけていても、パフォーマンスが圧倒的に違う。ということに最近気がつきました。

いまデニムの販売以外に行っている「オンラインサロン」「スタディツアー」含め、水面下で動いているのを合わせても、アイデア段階ではほとんど弟の島田がリードしています。

「仕組み」や「できること」を考える上で、EVERY DENIMの大部分に貢献しているのは彼だと言えるでしょう。きっかけを持ってくるのも彼のことが多いです。

「じゃああなたはなにをしているの?」と言われそうですが、いまはコンセプトを考えたり、出たアイデアを形にして走り出させるのが大きな務めだと思っています。

まだデニムの販売が始まる前のころは、ざっくり言うと、弟が「人とのコミュニケーション」担当、ぼくが「コミュニケーション内容を考える」担当のようになっていました。

ただ、昨年から試着展示会やトークイベント、プレゼンをぼくが1人でやる機会が増え、抱えるプロジェクトも増える中で、徐々にその関係も変わってきたのかなと思います。

2014年12月から2年以上経って、お互いに任せることも多くなったぼくたち。声や顔、笑い方がめちゃくちゃ似ていると言われますが、全然違う性格を持っています。

弟が「より具体的なことを考える」、ぼくは「より抽象的なことを考える」のに、それぞれ向いているんだなあと、24歳になって気づきました。

コミュニケーション量の割にはその辺の話をあまりしない方だと思います。遠くない未来に仲間になるだろう3人目は、どんな人なのでしょうか。

山脇、毎日。