「変わったね」と、言ってもらえる

「変わったね」と言ってもらえるのは、すばらしいと思います。それは相手に対して、見せる顔が変わった証拠だから。

人はそれぞれ、人間関係に合わせて見せる「顔」があって、どの顔をしてても、ほんとうの自分。

地元の友達と会えば、「地元の友達と居る自分」になるし、家族といれば、「家族の中の自分」になる。学生時代も、会社員も、ぜんぶ同じです。

自分の考えが日々、目まぐるしく変わる中で、新しい人と出会い、新しい関係を築いていく。そのたびに、新しい顔を手に入れます。

見せる顔を変えなくても、人とは接していけて、むしろ、いろんな顔を見せない方が、場の雰囲気は保てるし、ストレスがかからなかったりする。

「お前、そんな奴だったっけ」

この言葉を避けるために、言われないために、どれだけ場に適した顔を探し続けたでしょうか。古い顔を引っ張り出してくるのは、ちょっとだけ、ちょっとだけ心地悪いけど、その顔でいる方が、みんな楽しいと知っているから。

そんな中で、いろんな顔を見せられる相手は、やっぱり貴重だと思うんです。出会ったときとは違う顔で、コミュニケーションをとるのは、お互いにとって大変だけど、だから信頼感も増すし、深い関係性になれる気がする。

自分の前で「顔が変わった」人がいたら、ぼくはそれを素直に喜びたい。

「変わった自分を見せてくれてありがとう」と、素直に感謝したい。

山脇、毎日。