360°身をもって

いろんな人との関わり合いの中で、自分の立場も変わって、求められることも変わって、求めることも変わる。ここ数週間はその変化がとくに激しい気がしています。

「EVERY DENIM共同代表」というのは、ぼく個人という人間からすれば、さまざまな括りの中の一つでありますが、それでも、会う人・行く場所によって、立場はめまぐるしく変わります。

たとえばこれが「兄としての自分」であれば、兄という立場は基本的には変わらないわけで、変化することもありません。

そういった意味でEVERY DENIM共同代表の自分はめちゃくちゃ不安定で、良くも悪くもそれ自身は何も表していないということに気づきました。

人と一定の時間を過ごす、ある環境において、自分が挑戦者の立場であれば、当然、心地いいはずがありません。

自分を語るための持ち時間は0に等しくて、語っても関心は相対的に低くて、相手にされないことが多い。焦りと緊張の中で長時間過ごすのはなかなかに体力がいります。

でも、成長を求めるなら、誰しもあるはずのそんな場所、けっして心地いい環境ではない場所に、飛び込んでいくのも大切だと思います。

短い期間にさまざまな立場を経験したおかげで、それぞれの環境から「EVERY DENIM」の現在を見つめ直すことができました。

おそらくぼくが身につけるべき一番の力は、環境に敏感になることであって、EVERY DENIMというものをかたまりにして、持ち上げたり、落としたり、を自分でしなければならないんだと思います。

環境を適切に把握するためにも、心地いい場所に留まらせていてはダメで、つねに感覚を得られるように動かしておく必要があると、そんなふうに思いました。

上も下も右も左も、360°周りのことを、自分の身をもって理解しているという力が、環境に適応していくためにきっと役立つはずだと、ぼくは信じています。

山脇、毎日。