ツイキャスで感じた「放送」という話し方

昨晩、はじめてのツイキャス体験をしました。テーマは、6月から運営しているオンラインサロン内の企画「デニム工場見学ツアー」や「サロンメンバーとの1:1ヒアリング」についての報告。サロンを共同運営するもとくらのお二人と楽しくお話させてもらいました。


最近でこそ少しずつ機会が増えたものの、まだまだ「音声のみのコミュニケーション」は、ぼく自身不慣れな部分があって、昨日も少し慌てたような場面がいくつかあったように思います。

EVERY DENIMやデニムのこと、瀬戸内の工場のことについては、いままで何度も話してきたはずなので、いまさら慌てるも何もないと思うのですが、見えない相手に向けてコミュニケーションをとるときには「話している間にストップウォッチが鳴っている」気がして、勝手に焦ってしまうのです。

ただこの感覚をよくよく考えると、同じ相手が見えないコミュニケーションであっても、電話など1対1で話している場合にはあまり感じられないのです。電話の場合にはおそらく、「確実に相手が自分の話を聞いてくれているという無条件の安心感」があるからなのかもしれません。

逆に、先ほどのツイキャスのように、対面でまず話している人がいて(昨日で言うと同席したお二人)、その話を配信で多くの人に聞いてほしい。でもその人たちは必ず聞いてくれるというわけではなくて、耳を傾けてもらえるような内容の話にしないといけない。そのプレッシャーがストップウォッチの原因なのだと思います。

ということは、対面でのコミュニケーション、電話でのコミュニケーション、ツイキャス形式のコミュニケーションはそもそも全く別のタイプであり、それぞれに合った話し方や話題の運び方があるということなのでしょう。

そして最後の「対面で話す人がいながらもその話を話題に入っていない人にも聞いてほしい」タイプは、ぼくが小さいころずっとずっとやってきた行為でした。

誰よりも誰よりも目立ちたがり屋だった少年期(特に小・中学生)は、もうみんなに自分の話を聞いて欲しすぎて、休み時間、教室で誰かと話すときも常にその周囲の存在を気にしながら喋っていました。

成長とともにいつしか、そんな目立ちたがりの自分は消滅してしまいましたが、形は違えど、昨日のツイキャスはそんな10年以上前の自分の記憶を呼び覚ましてくれた、楽しい時間だったと思います。

と同時に、昔の経験が思い出されたことで、何かそれを今に活かせるんじゃないかという思いにもなりました。ぼくたちのことにしてもデニムの職人さんたちのことにしても、もっと上手い伝え方があるんじゃないかなあと。

それは単に言い回しを工夫するとかではなくて、普段の試着展示会のやり方だったり、いまのオンラインサロンのやり方だったり、そこに共通する何かを、ぼくたちなりにもっと表現していけたらと。そんなことを考えた日になりました。

山脇、毎日。