新しい自分の見方

あちらこちら各所からのオススメがあって、いま、この本を読んでいます。

『GO WILD 野生の体を取り戻せ! ―科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス』 | NHK出版

タイトルの通り、「野生の体」を取り戻すために、現代人がすべき食事・運動・睡眠の方法を、脳科学や生態学の立場から論じた本です。

こういった類の書をいままで読んでこなかったこともあって、単純に興味深く読み進めているのですが、

なんというか、この本を読んでいて、自分のライフスタイルが変わるということよりは、自分に対しての新しい見方を得たことにワクワクしています。

自分の体がどういう風にできていて、どんな動き方・考え方をするように作られているのか、いわば”生物”としての自分がどんな風になっているのかは、あんまり意識したことがなくて、

「社会との関わり合いの中での自分」とか、「自分の感情に対しての自分」とか、いままではそれくらいの視点しか持っていませんでした。

こうやって、1つずつ、自分を見る眼を増やしていく、なんだかこの行為を続けていくのは、純粋なたのしさがあります。

見られる方である、ぼく自身は、おそらく昔の人と同じで、全く変わっていないんだけど、ぼくを見るぼくの考え方がいまの時代にとても影響されていて、ところどころ狭かったり、広かったりするんだと。

ずっとずっと昔から食べて寝て、他人を想って生きてきたぼくたち。そんなにも前から変わっていなかったことを、改めて思い出させてくれるのも、自分を生き物として見てみるメリットかもしれません。

そして、行きていく上ですべきことは、ただそこに変わらずいるぼく自身を、ゆっくり時間をかけて見ていくこと、見る目を養っていくことなんだと感じました。

ただ、いまのぼくにとって、ぼくが変わらずそこにいるということは、なにか小さな救いのような、そんな気がして仕方ありません。

山脇、毎日。