熱い海で夏の始まり

昨日、熱海で開催された第17回海辺のあたみマルシェに出店してきました。幸い天候にも恵まれ、ちょっと暑すぎるんじゃないかというほどの晴天の元、多くの方にジーンズを手にとっていただけたこと、とても嬉しく思います。

あたみマルシェは、ぼくが予想していたよりもずっと年代がバラバラな方たちが訪れていてびっくりしました。

熱海という土地柄も関係するのでしょうか、さいきんは特定の価値観を共有する人を目的にイベントが細分化する中、こういった様々な方が交わる機会となるマルシェは貴重で素敵だなあとしみじみ感じたのです。

また、今回のマルシェには、過去に運営に携わった方などが遊びに来られていました。ぼくも何人かとお話しさせていただいたのですが、みなさん鳥取や大阪、東京など各地からこのイベントのために熱海に集まられたようで、熱海を”故郷”のように大切にしてらっしゃいました。

しかも遊びに来ただけでなく、マルシェの準備や片付けなども積極的に手伝っておられて(普段は当日の運営は委員会とボランティアスタッフのみで行うそうです)、人手が不足しがちな運営の方はとても助かっていた様子でした。

遠方から来た人たちが、押し付がましくなく、当たり前のように運営を手伝う姿に、ぼくはただただ心惹かれていました。

そんな熱海を大切にしている人たちに囲まれて、穏やかな気持ちで過ごせた心地の良いコミュニティには「世代間」や「ヨソモノ」の断絶は一切ありません。素晴らしく素敵な人たちが作り上げた”場”であることは間違いないですが、ぼくはむしろ、ただそこにある”場”が人を良くしているという、なにか不思議な印象を持ちました。

人が場をつくり場が人をつくる。とんでもない好循環が熱い海の中で起きていたことをしっかりと目に焼き付け、東京行きの電車に乗り込んだのでした。

山脇、毎日。