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映画「モナ・リザ アンドザブラッドムーン」

監督:アナ・リリ・アミリプール

12年間精神病院に隔離されていたモナ・リザ。
ある満月の夜、突如として特殊な能力が身につき病院から脱走する。12年ぶりの外の世界で彼女はどうなっちゃうのかって物語。

チラシのビジュアルから想像つかなかったけど意外と痛快な映画でした。
ズラした設定(特殊能力)は1つだけにして脱走した先の世界や登場キャラはめっちゃリアルなのがいい。リアルタラしめてるのはニューオリンズってロケーションかも。ストリッパーとか用心棒とかヒト癖あるキャラがほんとにいそうなんすよねニューオリンズだったらw そもそもモナリザは何も持たず脱走してるわけだから警察に追われる身ってのも展開をドキハラさせるし、追われたり襲われるピンチを能力で乗り切っていくのが痛快なんすよね。眠くなるヒマなく終始面白かった。

モナリザ役のチョン・ジョンソさんは韓国の女優さんで「バーニング」の主演の方。12年ぶりに解放された浦島女性っぷりが「確かに12年なんも知らんで急にシャバに出たらこんな行動とるかも」って納得させる芝居だった。見るもの全て新鮮なのにまずはお菓子やハンバーガーにムシャつく感じとか特殊能力ありそうな切れ長の眼光もハマってた。今後は"バーニングの"じゃなくてモナリザ役の女優さんとして認知されそうですね。

前述したように眠くなるヒマない106分。お見事な脚本だと思うんすよね。モナリザがなぜ12年病院に隔離されてたのか、生い立ちや家族はどないやねんて当然気になるポイントをすっ飛ばしてるのが英断!説明的にならずに演出の臭みも除去した気がするんすよね。潔さが好転してる。
家族よりも今この目の前にいる他人たちとの関わりから彼女がズンズン進んでいく道を見せてく方が面白いし、人の本質にも感じる。捨てる神あれば、、です多分。短い時間でも絆はできるし特別な関係値が生まれることもあるっしょ。

特殊能力を隠し持つモナリザが数年後どうなったのかって設定で続編製作してほしいっす。毎度なぜか収監されてて脱走する始まりでも面白そう。あ、ジョンソさんに似たキャスト探してエピソード0も楽しそうw

YY書いておきながらすいません、、これ先週までで都内の上映終わったようなんですよね。残念。再上映しないかなあ。

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