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「クルイサキ」解説

全44話原稿用紙換算で499枚「クルイサキ」の公開がすべて終了いたしました。これまで拙文でも読んでいただいた方に感謝いたします。
(創作大賞の14万文字を大幅に超えてしまい、その後修正しました。公開されている記事は修正後になります)

はじめてnoteで公開した小説となります。わかりにくい設定や矛盾点、うまく伝わっていない世界観、登場人物の性格などあると思います。

物語の世界をできるだけ伝えたいと思い「クルイサキ」の解説ページを作成しました。これからはネタバレ含みます。


あらすじ

田畑さくらは死の運命を唇を合わせた相手に引き渡せる特殊な能力を持っていた。
その能力を消滅させるため死神が送られる。
そのときさくらは高校三年生で同級生の織田雄平に恋心を抱いていた。卒業と同時にパリへ留学する織田と10年後の再会の約束を誓った。
さくらをターゲットにした死神はさくらに恋愛感情を抱いてしまう。さくらと唇を重ねた織田がさくらの代わりに死神に殺されてしまう。
死神は織田を殺害した体のまま、人間界に生きることとなった。
10年後、さくらは果たせることができなくなってしまったが、織田と約束した場所に向かう。
そこでさくらはその約束を知って訪れた10年前より以前の記憶を失った男、本多亮太と出会った。さくらは亮太と自分との関係を知るため亮太の失った過去の記憶を調べるようになる。

登場人物

田畑さくら 一章時 18歳 二章、三章時 28歳

18歳のとき織田雄平に恋心を抱き、彼が絵を描くのに感化され作家を目指す。高校の卒業式に織田が殺され、立ち直れない。十年後に織田と約束した場所に行き、過去の記憶を失った亮太と出会い過去を調査するようになる。
キスをすると死の運命をその相手に移すことができる特殊な力を持ち、死神に狙われている。
母親はさくらが産まれてくるときに命を落とす。父親の渡はさくらが交通事故に遭ったと連絡を受け、病院に行く途中で飲酒運転していた服部と事故を起こし、命を落とす。

織田雄平  一章18歳

空の絵を描き、画家を目指すため高校を卒業するとパリへ留学するのが決まっていたが、卒業式の日、通り魔に襲われ命を落とす。

死神 一章 猫の体に憑依。二章、三章は『本多亮太』として人間の体になっている。亮太の年齢としては22歳。
さくらを死に送るためこの世界で猫に憑依するのだが、さくらに恋心を抱いたため失敗に終わり、死神の世界から追われる。
それからは本多亮太となり、亮太に憑依したあたりからの記憶を失っている。記憶を探すためにさくらの小説を手掛かりにしてさくらと出会う。そこでもさくらに恋愛感情を抱く。

『死神の一章での憑依の歴史』 右の耳が欠けた猫(ターゲットは服部)⇒黒いスタイリッシュな猫(さくらからタロウの名をもらう)⇒みすぼらしい格好のした男⇒ナイフを持っていた少年(本多亮太)
二章からは織田を殺害してしまったため亮太の体を持っている。

本多亮太 12歳 (死神に憑依される前)
洋介と辛島藤子の子供。両親が離婚し藤子に引き取られるが虐待を受ける。藤子に自殺を強要され藤子を殺害する。逃げているときに、死神に憑依される。

本多千絵 二章、三章 38歳
亮太の父親、洋介と結婚を誓っていた。その息子である亮太が犯す殺害現場を目撃し、亮太の母親になる。当時は28歳。亮太が記憶喪失になり亮太の過去を細工し隠す。

洋介
千絵との不倫関係から藤子と離婚し、千絵と結婚を誓う。藤子に亮太を引き取られるが、亮太が虐待されていることを知り、亮太を引き取ろうとする。亮太が藤子を殺害した場面に出くわし、亮太の代わりに自首をする。

辛島藤子 享年36歳
洋介と離婚し、その恨みで引き取った亮太に虐待をする。そのことが井口に知れ、さらに虐待はひどくなっていき、亮太を自殺に追い込もうとするが、逆に亮太に殺害される。
 
井口和夫 62歳
亮太の小学校時代の担任。亮太の父親が起こした事件、亮太の実の母親が亮太を虐待していたことを知っているが、千絵に依頼され、最初はさくらに過去を教えない。後に千絵が倒れたことを知り、さくらに亮太の過去を伝える。
ウォーキングが趣味。何かとつけて飲みたがる。待ち合わせ場所の選び方がずれている。

神崎と霧島  
刑事。神崎は辛島藤子の事件を担当した。そのときに亮太が記憶喪失になっていたことを知っている。実は辛島藤子の事件にはまだ裏があると思っている。

再び送られた死神
人間に憑依するのも抵抗がない、ちょっと悪趣味な死神。ただ、最後はさくらを殺すのを躊躇う。
『憑依の歴史』 くすみかかった白色の猫⇒千絵⇒やせ細った黄金色の目をした黒猫⇒亮太

死神のいる世界

神の世界へ行くために人間界に向かい仕事をしている。神と人間界の中間の世界。その世界は魂の世界で死ぬ運命はないが、人間界で仕事をするために肉体を手にするため死ぬこともある。死神の他にはキューピットやカリスマという仕事もある。人間を殺めてしまうとその姿のまま人間界で生きていく掟もある。(死神の仕事で標的を殺めるのは対象外)

死神の用語

催眠
 ターゲットの心を支配し肉体を操ることができている状態。その状態になるまでは通常ひと月ほどの期間を要するが、ターゲットの心理状態が不安定であれば、それよりも短い期間で催眠状態に陥ることもある。

憑依 死神がターゲットに近づき催眠を掛けるため、人間界で使用する借りの姿に乗り移ること。憑依した肉体は使い捨てで二度と魂が戻ることはない。通常は野良猫を選択するが、人間に憑依する悪趣味な死神もいる。
憑依した肉体のまま死ぬと死神も一緒に死んでしまう。

まだ読んでない方は是非#1からご覧ください。
ご感想、ご指摘、コメントお待ちしております。

クルイサキ」#1 序章 花便り

「クルイサキ」#2 一章 花嵐 

「クルイサキ」#16 二章 休眠打破

「クルイサキ」#30 三章 淀桜


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