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雇用調整助成金(2) 4/25 雇用調整助成金の更なる拡充について

雇用調整助成金の更なる拡充について

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11041.html

令和2年4月25日に発表された「雇用調整助成金」の再拡充に関して、

分かりやすく説明できればと思います。

※厚生労働省によると詳細については、5月上旬頃を目途に、あらためて公表する予定です。

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≪感想≫
休業手当を平均賃金の6割→10割へ引き上げる効果はあると思われます。
※額面でいうと4割→6割 (平均賃金は額面の6割として考えた場合)

しかし、支払い上限の上昇が低すぎる。
そもそも、平均賃金って考えがの保障の計算が0.6を掛けるになっている事に違和感しか沸かない。
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【主な変更点】

拡充1.休業手当の支払率60%超の部分の助成率を特例的に10/10とする
拡充2.1のうち一定の要件を満たす場合は、休業手当全体の助成率を特例的に10/10とする

分かり難いので、具体的に説明します。

※中小企業が解雇等を行わず雇用を維持し、賃金の60%を超えて休業手当を支給する場合を前提としています

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拡充1.休業手当の支払率60%超の部分の助成率を特例的に10/10とする

60%を超える部分に係る助成率を特例的に10/10とする。

例)休業手当を1日8000円支払った場合 
≪拡充前≫
・8000円に対して 7200円助成(9/10) ※実質負担800円

≪拡充後≫
・4800円に対して 4320円助成(9/10)
・3200円に対して 3200円助成(10/10) ※実質負担が480円

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拡充2.1のうち一定の要件を満たす場合は、休業手当全体の助成率を特例的に10/10とする

・一定の要件を満たす場合、休業手当全体の助成率を特例的に10/10とする

≪条件≫ ■と①または②の条件をみたす
■各都道府県から休業要請により休業(時短営業)等をなっている

+

①平均賃金の100%の休業手当を支払っていること

または

②上限額(8,330円)以上の休業手当を支払っていること(支払率60%以上である場合に限る

例)
≪拡充前≫
・7000円に対して 6300円助成(9/10)
・8000円に対して 7200円助成(9/10)
・9000円に対して 8100円助成(9/10)
・10000円に対して 8330円助成(9/10)※上限

≪拡充後≫
・7000円に対して 7000円助成(10/10)
・8000円に対して 8000円助成(10/10)
・9000円に対して 8330円助成(10/10)※上限
・10000円に対して 8330円助成(10/10)※上限


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