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ウクレレブルースでアドリブ!ワードとセンテンス

以前Bag's Grooveでウクレレジャズブルースの説明をしましたが、ブルースではメロディーを弾くだけでなく、アドリブを弾くことが多いです。
今回はアドリブの取り方をワードとセンテンスという考え方を使って、説明してみます。

メロディーや伴奏については下記の記事をご覧ください。

ワードとセンテンス

アドリブとはその場で即興的に自由にメロディーを作っていくことですが、いきなりカッコ良いメロディーを思いつくことは難しいです。
たとえ思いついたとしても、そのメロディーをリアルタイムで音に出して演奏するには楽器を意のままに操れる技術がないと難しいですね。

ですので今回は簡単に格好良くアドリブを弾くために、ワードとセンテンスという方法を説明したいと思います。
よくアドリブは言語に例えられるのですが、言葉を習得していく順番は、まず単語から、その後にそれらを組み合わせて文にして行きます。
単語=ワード、文=センテンスです。

人は文法など勉強しなくてもいつの間にか母国語を喋れるようになっていますよね。自分が言葉を覚えてきたプロセスを思い出せすと、まずは親の喋る言葉のモノマネからだったと思います。それから友人や本や映画、テレビなどを真似してどんどんボキャブラリーを増やしていったのではないでしょうか。

そこでこれまで音楽の中でよく弾かれていたフレーズ、使われてきた単語=ワードを譜面にしました。これらのワードは何十年も前から弾かれてきた、そしていまでも弾かれるものです。(下記譜面上部)是非ウクレレで弾いて真似して見てください。

5つのワードを用意したのですが、まずは一つを選んで弾いて見てください。譜割は書いていないのでリズムはなんでも良いです。慣れてきたら下記バッキングトラックに乗せて弾いて見てください。(一つのワードを何度も弾いたり、リズムを変えたりして楽しんで演奏みてください。アドリブに間違いはないので気楽に楽しく弾くのがコツです!)

一つのワードを飽きるまで弾いたら、別のワードを使って覚えて見てください。

センテンス、ワードの組み合わせ

ある程度ワードに慣れたら、次はセンテンスです。譜面の2段目を見てください。
センテンスの一つ目は①と②を繋げて弾きます。まずは繋げて弾いてみて、慣れたらバッキングトラックの上で弾いてみましょう。
色々リズムを変えたりして弾いてもOKです。

飽きるまで弾いたら、別のセンテンスも弾いてみてください。譜面上の全てのセンテンスを弾いたら自分のオリジナルのセンテンスを作ってみましょう。新しいワードの組み合わせを作ってみてください。

ランフレーズ

譜面3段目のランフレーズは同じワードの繰り返しです。
ワードを繰り返すことによって音楽を盛り上げます。
譜面上のランフレーズを弾いたら別のワードでも試して見てください。

Fマイナーペンタトニック

譜面下段に書かれているFマイナーペンタトニックは音階(スケール)と呼ばれるものです。
これらは言葉で言うところの「あいうえお」50音のようなもので、これらの音を使ってカッコ良いワードやセンテンスが作られます。

ですがアルファベットを知っているから英語が喋れるわけではないのと同じように、スケールを知っているからカッコ良いアドリブが取れるわけではありません。
まずはカッコ良いワードやセンテンスを覚え、その後に使える音の位置を確認するためスケールを覚える、で良いと思います。
スケールよりもワードやセンテンス(一般的にはフレーズやリックと呼ばれる)を覚えたほうがアドリブをカッコよく弾けるようになるのが早くおすすめです。

書き譜

上記譜面はワードやセンテンスを組み合わせて、ブルースの1コーラス分の書き譜を作ってみました。
アドリブは即興で作るので大変ですが、書き譜ならじっくり時間をかけて作れますね。
ぜひ上記譜面を弾いてみて、慣れたら自分でも書き譜を作ってみてください!

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