見出し画像

AWSとは?メリット・デメリットは?

こんにちは、システムエンジニアのようへいです。

近年、急激にクラウド技術が発達してきましたよね。
MicrosoftやAmazon、Google、多様なサービスが展開されてきています。

そんな中でも個人的に注目しているのがAWS。
この記事では、AWSに触れてみようと思います。


AWSって何?

AWSは、Amazon Web Servicesの略称で、アマゾンが提供するクラウドサービスの総称です。

Microsoft Azure、Google Cloud Platformと比較すると最も歴史が長く、常に新しいサービスをいち早く提供し、業界トップのシェアを誇っているクラウドサービスです。

サーバー、ストレージ、データベース、ネットワーク等のITインフラが、それぞれサービスという形でインターネット経由で利用できます。

従来、こういうITインフラは自社内に構築されることが多かったですが、それがそっくりクラウド上で構成できるイメージです。

AWSのサービスは、2023年11月時点で約240ものサービスが用意されています。

AWS導入のメリット

従量課金制

「使った分だけお支払い」の従量課金のサービスです。
なので、自社内に構築するより初期投資はかなり少額になるのが最大の魅力。
反面、ランニング費用は毎月かかってきますが、サービスによっては無料利用枠があるので、最初の1年は費用を抑えることが可能です。

高信頼性

世界中にデータセンターがあるおかげで、AWSの仕組みそのものが冗長化されているため、サービスダウンの心配がなく、運用監視も24時間行われているため安定稼働されています。

運用負荷削減

自社内に構築したサーバや通信機器は、壊れる前に、数年に一度くらいのペースで交換が必要です。
(いわゆる予防的メンテナンス)
また、万が一故障した場合、代替機の調達やセッティングなども必要です。

AWSを利用すると、これらはAWS側で行われるため、メンテナンス業務から解放されます。
メンテナンス要員はその分別のお仕事ができるようになりますよね。

自動スケーリング

一言で言うと拡張性の高いクラウドサービスです。
負荷に応じてリソースが調整されるので、コストとパフォーマンスの最適化ができます。
例えば、ストレージが一定以上使われた場合に自動で拡張したり、アクセス状況に応じてWebサーバが自動で追加されたりなど、データやアクセスが増えた時でもサービスダウンにつながらないように自動的にスケーリングしてくれます。
もちろん増えたリソースは、状況に応じて自動的に縮小もされますので、コスト面でも安心できます。

秒単位の課金

課金の最小単位は60秒という制約も一部ありますが、それ以降は秒単位での課金なので、きっちり使った分だけの課金になり、無駄な支払いはありません。

無料利用枠のあるサービスがある

AWSにサインアップ後12ヶ月間無料や、サービスを使い始めてから数ヶ月間無料、というサービスが多くあります。
試しに導入してみて、使い勝手が合わなければ停止することも可能なので、各社のシステムに合うかどうか、無料で評価することができます。

継続的にサービス費用が値下げされている

『規模の経済』を最大限に活用しています。
意味わかりませんよね?
かみ砕くと、PCを1台購入する場合と、1万台購入する場合を比べると、1万台購入したときのほうが割引や導入にかかる手続等のコストを下げることができますよね?
AWSにおいても同様で、大量購入することで安く調達し、その分を利用者に還元、つまり、値下げしているのです。

セキュリティが非常に高い

多くの公的な認証機関による認証を受けているので、インフラに対するセキュリティは非常に高く、ありとあらゆるセキュリティ対策が施されています。

下手に自社内に公開サーバを構築するよりも断然安心です。

俊敏性

自社内にインフラを構築する場合、機器の調達、設定が必要です。
特に、調達に関しては注文~搬入に日数がかかります。

AWSは、機器導入の必要が無いため、必要な時にすぐにセットアップ済みのサービスが使えるので、思い立った時にすぐに必要な手段を揃えれるのが強みです。

サイジングリスクの削減

これはわかる人にはわかる話になりますが、サーバーに求めるスペック計算の外れリスクが削減できる、という話です。
利用者数が何百人、月で一番アクセスが多くなる日を基準に必要スペックを見積もり、何百万円もかけて機器を調達したにもかかわらず、スペック不足だったから、増強のために再注文・・・・。
届くまでに日数が更にかかるから、サービスインが延期になります・・・・。
こんなことはあってはいけないのですが、あるのが現実です。
どんなに慎重に必要スペックを見積もっても、過少見積もりってのはなくなりません。

AWSでもある程度のサイジング計算は必要ですが、足りなければ数分で拡張ができるので、かなり気持ちが楽になります。

AWSのデメリット

予算が設定しにくい

従量課金の性質上、月により変動があるため予算設定がしにくいです。
見積もりツールがあるので、使いたいサービスを予め決めておき、金額シミュレーションをすることがオススメです。

ロックインリスクが高い

AWSには、AWSならではのサービスが多いため、一度AWS上にインフラを構築してしまうと、他社サービスへの乗り換えが難しいです。
AWSと一生付き合うから構わないなら問題がないように思えますが、AWSがサービスを改悪(AWSは良かれと思った改良でも、ユーザーからしたら改悪だった場合)した場合の代替手段が極めて少なくなります。

サービスが豊富すぎる

これは贅沢なデメリットかもしれませんが、使えるサービスが約240と多いので、何を使えば良いのか絶対に迷います。
何がベストプラクティスなのか、事前に調べておくことが極めて重要です。

想定以上の課金がある場合がある

多くのサービスを組み合わせて利用すると予期せぬ課金が発生する場合があります。
予算をAWSに登録することで、予算超過が近くなったらアラートを受け取れるので、必ず活用しましょう。
日々の課金状況も確認できるので、必ず確認しましょう。

まとめ

AWSや、そのメリット・デメリットについて整理してみました。

「止まらないインフラ」が実現できるのは一番魅力に感じました。
システム運用というものは、インフラが壊れてはいけません(壊れたら業務が止まる)。
社内インフラの場合、壊れる前に予防的に部品交換をしますが、交換してすぐの故障も無くはない。
結局、壊れる運命を常に背負って運用しなければなりませんが、AWSを使うことでその運命を排除することができます。

これは大きなメリットですよね。

また、初期費用がぐっと抑えられる分、月々のランニングは増えてしまいますが、インフラ機器のメンテナンスから解放されることと、業務の手段の選択肢が大幅に増えるはずなので、DXの第一歩と考えています。

社内インフラがAWSに置き換わった暁には、AWSのサービスを使って社内システムを簡単に構築したりでき、社内のあらゆる業務が効率化、変革の方にビジョンが向いてくるはず。

AWSはそんな可能性を秘めたクラウドサービスではないかと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?