民需系SEを目指す人に読んでもらいたい本
こんにちは、システムエンジニアのようへいです。
システムエンジニアと一口に言っても色んな領域がありますが、その中でも民間企業向けのシステムエンジニアになりたい人にぜひ読んでもらいたい本があります。
それがこちら。
オススメポイント
民需系エンジニアが主に担当する領域は、販売管理、生産管理、倉庫・在庫管理、人事・給与管理、給与管理と幅広いです。
更には、関連する法律も知っておく必要があります。
この本は、これらの業務や法律をしっかりと解説しています。
更には各領域のシステムフローや主要機能一覧も掛かれており、エンジニアが欲しがる情報がまとまっています。
業務知識のないエンジニアの結末
システムエンジニアは、顧客から要件をヒアリングし、システムのグランドデザインを考え提案し、システムの設計をする、という超重要な役割を担っています。
ですが、基本的な業務知識がないことには、顧客が説明する要件が正しく理解することができません。
例えば、販売管理の知識がないエンジニアが、販売管理システムの要件をヒアリングしたところでロクに理解することなんてできません。
販売管理を語るための前提知識がないですからね。
こうなるとこの後どうなるかというと、結末は3つあって
結末1:
顧客とエンジニアの間の理解度の溝が埋まり切らず、仕様の整合に時間がかかり設計工程が大幅に遅延。
結果、システムのリリースが遅れてしまう。
結末2:
顧客とエンジニアの間の理解度の溝が埋まり切らず、仕様の整合に時間がかかり、開発打ち切り。
結末3:
顧客の要件をエンジニアが鵜呑みにしてしまい、且つ、仕様整合もしっかり行われなければ、そのまま設計→開発→テストと工程が進み、リリース間近になってから、顧客からこう言われるわけです。
「注文と違う」「仕様が違う」
業務の前提知識が無いからこうなります。
どういう結末になっても
顧客に迷惑が掛かります。
結果、工期が延びたこと、開発が中止したことに対する費用負担をどうするかモメます。
最悪、裁判に発展します。
そもそも
「販売管理とは」から説明してくれる顧客なんて世の中いません。
どの顧客も、エンジニアなんだから業務知識は当然持ってるよね? のスタンスで業務要件を語ってきます。
エンジニアも自社の看板を背負ってるわけなので、口が裂けても「販売管理なんて知らないんです」とは言えません。
だからこそ読んでもらいたい
ご覧いただいた通り、業務知識を持たないエンジニアの結末は悲惨極まりないです。
開発のスタートである要件定義こそ正しく情報伝達されなければいけない工程で、最初から間違っては元も子もありません。
そうならないためにも、民需系エンジニアは業務知識を入れる必要があるんです。
販売管理でも生産管理でも、企業毎に細かい業務は異なりますが、大きな流れはほぼ同じです。
なので、一般的な業務知識を持っておくことで、顧客とほぼ対等に会話できるようになります。
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