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送風機、ファンの話

ごきげんよう、おつかれさまです。
今日はファンの話。好きって意味のファンじゃなくて、風を送るやつ。


はじめに

ファンってなに?という奴から。

扇風機、送風機、扇。換気扇。

通風機、送風機のうち、上昇圧力がゲージ圧で10kPa以下のもの。主として換気通風に使用。軸流ファン、多翼ファン、貫流ファンなどの形式がある。いずれも回転する羽根車で気体に流動エネルギーを与える。

百科事典マイペディア

大雑把にとらえるなら、扇風機!風を起こす奴!
ちなみに気体にエネルギーを与えるという意味では、大ボスにコンプレッサーって奴がいます。

ファンの種類

三菱電機のサイトが詳しかった

羽の種類

このプロペラファン形状のものが「軸流ファン」
シロッコファン、ターボファンが「多翼ファン」
ラインフローファンは「貫流ファン」

具体的に使いそうなのは山洋電気さんのSanAceファンかな。

三洋電気 ファンの基礎知識より

この表が分かりやすいので覚えて行ってください。

軸流ファン

 最もよく見るファンの形状。扇風機が近い。
 モーター回転軸と送風方向が一致してる。デスクトップパソコンでよく見るのがこのファンで、サイズも多数展開している。
 入手性が良い。

 風量が多い。静圧は低め。
 静音ファンも多数あり、音量は選べる。比較的騒音は少ない。

遠心ファン

 回転軸と平行に吸い込んで、360度全体にまき散らす。遠心力で空気を外に出して、その勢いで吸い込むイメージ。

ブロアファン(シロッコファン)

 最近のガスレンジの換気扇に使用されている。回転軸方向に吸い込んで、直行する方向に吐き出す。遠心ファンにケーシングをつけて、吐き出す方向をそろえたイメージ。
 静圧が高め。風量はそこそこ。騒音大きい。ファン回転数が高いため。

このへんで、専門用語の解説コーナー

 チョコチョコ出てくる「何それ?」という単語を記載。書いてないやつは各自調べて。書いてある奴も各自調べて。

風量

「m3/min」立方メートル毎分という単位で表される。空気を移動させる力を示す。
ぺちゃんこの袋に空気を入れて膨らませる時、この数字が大きいほど早く膨らませることができる。

静圧

「Pa」パスカルという単位で表される。「Pa=N/m2」一平方メートル当たりにかかる力Nを表す。圧力の単位。
 こっちは袋というより風船をイメージしてもらいたい。
 口で膨らませる時、吹く力が弱い子供だと風船を膨らませることができないけど、力が強い大人だと膨らませることができる。
 子どもの息だと静圧が低い、大人だと静圧が高い、ということになる。

両方高いやつ選んどけばええんじゃろ!

 となるんですが、両方を上げると電力を食ったり、騒音が大きくなったりします。またトレードオフの関係があります。

 ある箱にファンをつけて、内部に空気を送りたいというのを考えます。
 例えば出口がない箱の場合、ファンの静圧が最大(=スペックシートの値)になったところで空気の流入が止まります。流量がゼロになります。
無限に空気を送り込むことはできないんですね。

 空気が出ていくように。箱の一部に穴をあけます。ちょうどファンの反対側の壁を取っ払って、まっすぐ出ていくようにしてあげます。筒状のものにします。
 そうすると空気がどんどん移動して、流量が最大になります。つまり、どんどん空気が逃げていくため、静圧はゼロになります。

 両方高い物を選んでも実際に取り付けた場所によって片方のスペックしか発揮しない、という状況になります。

じゃあどないして選べばええんや!

 はい、そんなときには各メーカーのファン選定の手引きを参照くださいませ。各社いろいろあって選べないのと、使いたい場所によって選定基準があるので一概に言えないんですね。

さあ頑張って選びましょう!

 まあ一般的には、風量を重視=換気したい場合には、軸流ファンが得意。
空間の空気をパワーで引きずり出したい場合はシロッコファン。
種類が多いほうがいいなら 軸流ファン。
静穏性が大事なら軸流ファン。
ホースやノズルがついてるならシロッコファン。

あとは好きに選んでちょーだい。難しいのよね。
はい、今日はこの辺で!

一応投げ銭のラインだけ準備しておきます!
コメント欄に記載していただければ、わかることはお伝えできると思います。


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